普通の鉛筆で書いた文字は、消しゴムでこすれば消すことができる。ところが同じ鉛筆でも、色鉛筆で書いた文字は消しゴムでこすってもなかなか消えない。それは芯の成分が鉛筆と色鉛筆とでは異なるからだ。
ふつうの鉛筆の芯は、黒鉛の粉末と粘土を混ぜ合わせ、それを高温で焼いたものだ。芯の固さは粘土の割合で決まる。粘土が多ければ硬くなる。鉛筆で文字を書くと、その粒子が紙の繊維にくっつく。そのくっつく力はそんなに強くない。だから消しゴムで消すことができる。
いっぽう色鉛筆は、種々の色の顔料にタルク(滑石)やロウなどを混ぜて固めたもの。その比率は顔料が2、タルクが5、ロウが2.5くらいだと言われている。固めただけで、焼いていないので、色鉛筆は柔らかく折れやすい。そこで芯は鉛筆より太めになっている。
色鉛筆が消しゴムでなかなか消せないのは、ロウが紙の繊維になじんで、顔料と共にしっかりとくっついているからだ。