絶賛ステージ3の手術が終わりたてで、まだ総括を述べるには早い時期ではありますが
あえて、厳しかったことの記憶が薄れないうちに自分なりの所感を述べようと思います。
かなり辛口な評価をしています。
めちゃくちゃ後悔してる人間の評価だと思われても仕方ないくらいデメリットを書き連ねてます。
むしろ、やってよかった面は他の当事者の記事とか動画を参考にしてもらえたらいいなと思います。
他の当事者の言うメリットや所感を否定しているわけではなく、それに加えてこういうリスクもあるよといったスタンスです。
だからボロクソに言ってるように聞こえても怒らないでね
また、この後苦労話を書いていきますが
執刀してくださった先生、支えてくださったアテンド会社さんには心より感謝しております。
これを読んで、判断材料のひとつにする人もきっといるのでしょう。
終わってしばらくすると、間違いなく今辛いな〜と感じている感情も薄れます。
そうなると、日常生活が戻ってから書くのでは遅いと思い、今書くことにしました。
最初に結論や一番言いたいことを言います。
手術はオススメしません
少しでも悩んでいる内はやめておきましょう
大きな失敗をして不満があるわけでもないですが
30代前半の3年くらいで、合計800万円くらいを使ってそう思いました。
私は20代半ばに国内でミニペニ手術を失敗して、無理を言ってお願いしたところもあるので、スムーズにいけばもっと安いと思います。
私の手術歴
一応簡単に、この後の話が理解しやすいように内摘以降の流れを書いておきます。起きたトラブルなども簡潔に書きます。
2019年 国内クリニックで膣閉鎖&ミニペニ手術&陰嚢形成手術※1
2023年5月 ガモンクリニックにて太ももの脂肪吸引&尿道修正&陰嚢にインプラント入れ直し※2
2024年2月 ガモンにて大腿部に尿管形成術※3
2024年12月 ガモンにて陰茎形成手術※4
2026年3月 ガモンにて尿道接続手術※5
※1 陰核に尿道が通っていなかったり、膣から大出血して輸血を受けることになったり、シリコンボール(インプラント)が片方抜けたり様々なトラブルあり
※2 その後インプラントは再度抜け落ちた
※3 帰国後、炎症が起きて中々治まらないトラブルあり
※4 元の尿道と、形成した陰茎との尿道は未接続。簡単に言えば立ちションはこの時点では不可
※5 陰茎内の出血が中々治まらず、尿漏れが発生。帰国後患部の炎症も発生
それぞれ詳しくはSRSの経過カテゴリか、SRSに関する話に書いてありますので興味があればそちらをご覧ください。
手術を考えてる人に言いたいこと
さて、陰茎形成に夢を見て、逆転の一手として希望を託してる方は多いと思います。
私もかつてはその一人だったので、その気持ち自体は理解できます。
当然私に止める権利はないのですが、これだけ言わせてください。
主に私より若い世代に向けた言葉にはなりますが……
胸オペや内摘は別に親のお金でやってもいいけど、陰茎形成の手術代は自分で働いたお金から出してください。
全額じゃなくても、大半は自分で出すようにしてください。
何故か。
自分で数百万円の大金を貯めながら、その過程で将来のキャリアパスについて、自分がどういう人生を歩みたいか考えて、手術にかけようとするお金や時間の重みを自分なりに理解してください。
キャリアの妨げにしたくない、貯めたお金は別のことに使いたいかもと感じるかもしれないし、それでも手術したいと思うかもしれません。
数百万円を必死働いて貯めた未来のあなたの方が、今のあなたより視野も広がって客観的に物事を考えられるようになっているはずです。
その時の自分に判断を任せても遅くはありません。
胸オペや内摘のように入院期間とダウンタイム数週間だけ耐えれば終わる手術ではありません。数年単位で耐える手術です。
自分のお金に対して責任を背負ってる方が、失敗しないように辛い入院生活や帰国後の処置なども頑張ろうと思いやすいでしょう。
世間的に、昔より安易に足を踏み入れようと思えばできてしまう状況だと感じているので、あえて口酸っぱく言わせてもらいます。
男性としての生活期間も短い内に「エピテーゼだとしっくりこないからやっぱ手術したいかも?」「胸オペと内摘して戸籍も変更したけどまだ心がしんどい」と思って、親がお金出してくれるしすぐやっちゃおう!
…みたいなパターンには待ったをかけねばならぬと老婆心ながら思い、これを書いております。
理解が進み、治療しやすい環境は当事者にとって救いではありますが、やはりこの手術だけは胸オペなどと同列や延長と考えてほしくないので。
自分は手術したからって偉そうに!と思われるかもしれませんが、私自身も悩みに悩んで苦しい時期を過ごした当事者の1人でもあります。
未治療ないし、治療中、戸籍変更前の苦しくて、現状から早く脱却したくて仕方なかった時期も経験しています。
あの頃は、現状が辛くて仕方ないから未来なんてちゃんと見えてなかったし、視野がものすごく狭かったと今では思います。
正直、あの時の気持ちで突っ走りすぎてミニペニ手術失敗の流れになったと思っています。このせいで色々大変になったので本当に当時の自分を引っ叩きたい。
それを踏まえて言っているということは分かってもらえると嬉しいです。
前にも似たようなことは書いているので、よければこちらも。内容ほぼ被ってるけど、それだけ主張したいことということです。
https://ameblo.jp/dabadan-da/entry-12899468386.html
さて、ここからは具体的にどんなデメリットやメリットを感じたかを書いていこうと思います。
手術のデメリット
将来が不安になる
年齢や状況によっても違うと思いますが、私の場合は30歳くらいに手術をしたということを前提にお聞きください。
とにかく、とにかく私は先が見えなくて不安でした。
自分の体調と予定と、病院の予定とで中々決まらない手術日
行っても手術してもらえるか分からないし、別の施術が入れば更に延期になることへの不安感
仕事も迷惑かけるし、若い時分のキャリアを潰してしまってる自覚もあり、ステージ2以降ほんのりずっと憂鬱だったように思います。
私はステージ2で右脚に管を入れて以降人生に100%続きの手術をするためのあらゆる工面が必要になり、無事に終わるまでずっと不安でした。
(正確には今現在まだ修正手術が必要な可能性も残っているので引き続き不安です)
手術してもらえた場合も、正確な入院期間や帰国日は終わるまで分かりません。
この日に帰る予定だから、その数日後に仕事復帰して……といった計画は立てない方がいいです。
必要な相手以外周りに理由を伝えず、2カ月休みや1カ月休みを複数回取るだけでも難しいし、その間収入も途絶えます。
収入に関して、保険会社などによっては不可能ではないのかもしれませんが、やはり保険は満足に出ないと考える方がいいので……
仕事のこともですが、友人と思うように遊べなかったり、遊べない言い訳を考えるのも面倒だと感じました。
GIDであることをオープンにしてる人や、予定を何度も数ヶ月単位で調整しやすい職種ならそのあたりの煩わしさはないと思いますが少数派でしょうしね…
どんどんどんどん、やりたいことが思うようにできなくなっていくもどかしさがあるかもしれません。
失敗のリスクが思ってるよりある
まず日常生活への復帰速度の話ですけど
私が観測してる範囲だと「術後すぐ職場復帰したけど何とかなった!」って人結構いる気がするんですけど、運が良いだけですからね。
私もそれを信じてステージ2の後は、できるだけ早く日常生活に復帰したら炎症が治まらなくなって大変な目に遭いました。
体質によってはあり得ますからね。腐らせて二度とできなくなったって話も実は珍しくはないのが現実。
それに、よく話に出る尿漏れもやっぱり起きてしまうことは多いですね。
そうすると、結局小便器でスムーズに立ちションできないってことになるかもしれないですし。
修正手術をしても立ちションが無理だったという例は少ないとは思いますが、事前の想定よりお金と時間と労力が奪われる可能性は十分あります。
あ、性行為用のインプラントは炎症が起きて抜かざるを得なくなることは結構あるそうなので、こっちは結局ダメだった…ってことはそれなりにあり得ると思います。
ちなみに私は睾丸インプラントが2回抜け落ちたこともあり、定着する気がしないためやりませんでした。
再手術になるほど傷も増える可能性も高くなります。だって、傷を皮や肉で覆う必要が出てきたら、別のところから肉や皮膚を取ってくるんですよ。
そして、私は結局太ももだけじゃなくて腰や鼠径部も傷跡だらけになってます。
普通の股上が浅くはない水着でももうはみ出るくらいの範囲になってますね。
こればかりはやってみないと分からないけど、万事スムーズにいったらラッキーだと思っておく方がいいでしょうね。
私もね、「修正すればいい話だし、いけるいける」って手術前は思ってましたよ?
でも実際そうなると結構メンタルは削られます。
超楽天家じゃない限りは精神に来ると思うし、しかもそれが長期戦になります。
さっきの話とも通じますが、将来設計を立てられないと思って臨まないといけない手術です。
術後のケアが長期戦
形成しておしまい!!…ではありません。残念ながら
MtFの造膣で行うダイレーションに似たことを、何年もやります。
原理としては同じダイレーションですが、工程とか辛さは圧倒的に造膣のダイレーションの方が大変だし厳しいです。(当たり前ですが)造膣のダイレはやったことはないけど間違いなく大変だと思います。
まず、腕か脚に最低でも半年挿しっぱなしだったドレーンを、形成後も1年は突っ込みっぱなしです。
これあると尿が切りにくいから、尿漏れパッド貼ったり、トイレットペーパーでしっかり拭く必要があるので人目につくところでの小便器デビューも早々には難しいです。
細かいことを気にしない人ならもっと早くいけるかもですが……
ちゃんと消毒して綺麗にしていないと炎症が起きて台なしになるかもしれないし、それをすぐ見てくれる病院があるとも限らない。
ステージ2以降、ケアがめちゃめちゃめちゃめちゃ大切です。
しかもそれは年単位で続きます。疎かにした瞬間に何百万円がパーになるかもしれないことを何年も続けます。
事前準備も大変
病院次第ではあるので、他院でも同じような話になるかはわからないのですが……
私はとにかく事前の脱毛に追われていました。
まず、形成する陰茎内の尿道の皮膚ってどうすると思います?
別のところの皮膚を使います。ガモン(2024年頃)は基本的に鼠径部で、ヤンヒーもお尻からだったかな?とにかくどこかしらの表皮を使用します。
それで、ちょっと産毛がある程度ならいいですがしっかり毛が生えていたら脱毛する必要があります。
手術したら完全に内側になってしまいますからね。後からの脱毛は難しくなるし、毛が多いと不衛生になりやすく、炎症を引き起こすリスクが上がります。
言わずもがな、形成に使用する部位の脱毛も推奨されます。
まあ、尿道と違って審美性だけなので気にならなければいいし、こちらは後からの脱毛も一応可能です。
そして脱毛はしっかりやるなら1年くらいはかかります。
あと、形成に使用する部位に脂肪が付きすぎているとNGなので、ダイエットするか脂肪吸引などをすることになります。
手術に際してBMI23以内にしてほしいという指示もありましたね。
確かヤンヒーも体重重すぎるとNGだった気がする。
少なくとも、ガモンは脱毛と体重(脂肪の厚さ)の準備がダメだと手術を拒否されますね。
私は太ももがちょっと基準より太くて、1回目の渡航で脂肪吸引だけされて帰されて、半年後以降にステージ2という流れになっていますからね…
あと、私の場合腕は細すぎてダメって言われたので、もしかしたら太もももガリガリだとダメかもしれない。
聞いた感じ、ガモンは年々実施のハードルや術後ケアの要求レベルが上がっているようです。
私が書いている内容より細かくなってるかもしれません。
元の体質や体型次第では結構面倒だし、急に指示が増えたり、タイまで行ってみたけど手術できないこともあるのでこのあたりも思うようにいきにくいポイントかな〜と。
多分思ってるより本物から遠い
「いやいや、見た目が近くないのは知ってるよ!」と思ったことでしょう。
見た目の話じゃなくて、付いてる位置がシス男性とは全然違うのでシス男性と同じような自然なモッコリ感には基本なりませんからね。
尿道の位置とか、色々土台から違うのであんまり近くならないんですよね。
スムーズに排尿するにも、エピテーゼ同様にコツとか工夫は必要ですし。
エピテーゼだと排尿がスムーズじゃなかったり、不自然なモッコリ感に納得できないから検討してる人もいると思いますが、ぶっちゃけ取れるか取れないかの差くらいですよ。
最終的なサイズ感は体質次第としか言いようがないし
形…?質感…?の理想が高いと、アレ??ってなるかもしれないです。
少なくとも、今の私は色も肌色だし、ちょっと太くて不格好だし、縫合跡が固まって変に角度が付いてるので何かしらの対策や処置をしないと銭湯なんて入れません。
そもそも脚が傷だらけだから、その時点で心理的ハードルが高いですね…
やっぱり高額
着々とタイでの手術費用も上がっているので、今後円安傾向が解消されたとしても昔ほどお安いとは言えないです。
でも技術面では圧倒的にタイです。少なくとも今現在の形成手術においては。
500万円くらいケツを拭く紙くらいの端金だよってレベルで富豪ならいいんですけど、大抵の人にとっては大金だと思うんですね。
じゃあその金額を出しただけの効果が比例的にあるかと言われると、あるとは言いにくいです。
胸オペの費用対効果を陰茎形成手術に期待できないと言えばいいでしょうか。
例えば60万円くらいの胸オペと、300万円かかる陰茎形成手術で後者が5倍満足できるかと言われると、ほとんどの人にとってはそんなことはないと思います。
もちろん「いいや、俺は値段以上の価値があったと思う!」と感じた人もいるんでしょうけど
でも「すごいよ!!ぜひみんなやってみよう!!」って言ってる人はさすがに見たことがないので、多分そういうことです。
手術のメリット
◯立って排尿ができる
必要に応じて再手術を重ねてちゃんと組織がくっつけば、ですが!
私は今現在根本の方から漏れています!!!!チキショー!!!!
◯陰茎を使用した性行為ができる
必要に応じて再手術を重ねてちゃんとインプラントが収まれば、できるらしいですね。
私はインプラント入れてないので今後も分かりませんが。
◯陰茎に感覚もある
もちろん成功すればですが。
今のところ触るとピリピリする、冷たいのは伝わるくらいですね。
◯少なくとも女性の体ではなくなる
これは確約できます。
男性の体かと言われると微妙ですが、最低でも“男っぽい、女ではない体”にはなれます。
それはそれとして、傷だらけなので他人の目を気にしないといけない範囲は手術前より増えていますけどね……どれだけデメリットと感じるかは個人差が大きいと思いますが……
こんな感じで、基本パッと調べて分かる範囲くらいの内容ですね。
私は“少なくとも女性の体ではなくなる”に一番重きを置いていたので、総合的に満足はしています。
しかし覚悟は足りていませんでしたね。
数年検討を重ねて結果に期待はしていなかったから結果自体への不満はないとはいえ、その過程の過酷さは甘く見ていました。
もっと他に落としどころがあった気もしなくもないと思ったりもしますが、それを上手く叶えられる気もしないのでこれで良かったと思います。
他の選択肢
マイナス面を述べるだけ述べて、他に苦しみに対する解決策の案が何もないのも何なので
何度か話してますが、個人的に選択肢のひとつとしてオススメしたいのは太ももやお尻などの脂肪吸引です。
私は陰茎形成の過程で太ももから脂肪吸引をされたのですが、正直一番シンプルにQOLに直結したのはこれかもしれない。
体型を隠さないといけない範囲がずっと少なくなったので、服の選択肢が広がりました。
下半身の肉付きがいい人にはオススメです。
言ってしまえば、陰茎形成してもパス度は上がらないけど、脂肪吸引などでシルエットを整えるのはパス度に直結しますからね。
あとはやっぱりエピテーゼを試行錯誤して探したり、作ったりするですかね。
私はオーダーメイドのものは作ったことがないんですけど、既製品で立ちションチャレンジやお風呂チャレンジは何度かしています。
普通に難しいから形成した方が楽なんじゃね!?って気持ちも分かります。私も思ってたので。
でも、少なくとも術後しばらくは形成しても自前だから立ちションしやす〜いってことは全然ないですし、エピテーゼ同様にやりやすいように試行錯誤することにはなります。
しかもエピテーゼと違って大きな不具合は手術でしか修正できないですからね!
そもそも欠損をエピテーゼで補うというのは、GIDじゃなくても普通の考えです。
「男性器が生えてないとおかしい!!」という強迫観念に駆られすぎず、時間をかけて判断していってください。
事故などで男性器が欠損しているシス男性や、生まれつき男性器がものすごく小さいシス男性も存在するわけですし、色々な視点から考えてみましょう。
最後に
大変申し訳ございませんが、いきなりメッセージなどをいただいても質問にはお答えしておりません。
インターネットに上げていいと思っている情報は全部公開記事に書いてあるので、これ以上の情報は出せないからです。(メッセージであってもインターネットに上げることには変わりないと考えているのでプラスの情報は出せません)
面倒でもSRSの経過カテゴリを読んでいってください。自身の状況や、知った情報を色々書いているので。
それくらい時間をかけて情報収集する気がないならさすがに覚悟が足りないと思うのでやめたほうがいいですよ
あと、陰茎形成手術は本当に人それぞれだし大変なので、直接頼りになる存在(病院やアテンド会社など)に本格的なことは聞いて考えてほしいです。
同じ病院でも、短期間で多少手法は変わりますからね。
逆に言えばそれをちゃんと答えてくれないアテンド会社はやめたほうがいい(アテンド会社が必ずしも悪いわけではなく、内容に得手不得手があったりするので)し、病院に直接問い合わせた場合でも納得いく回答が得られないならやめた方がいい。
病院やアテンダーにする質問の参考に私のブログは読んでもらえると幸いです。
それでは、これを今後の参考にと読んでいるあなたが最善の選択をできますように。
