佐野真一郎登場回一覧❶ 1~15巻

こちらは和久井健先生の漫画【東京卍リベンジャーズ】の佐野真一郎が登場する全てのシーンを知りたい自分の為の覚書です。



 初登場 第5話Revolve 1巻

2005年(平成17年)7月8日【タケミチ2回目タイムリープ】1巻179頁

マイキーがタケミチを気に入った理由として語られている。



マイキーに「オレ10コ上の兄貴がいてさ」「無鉄砲な人でさ」「自分より全っ然強ぇ奴にも平気で喧嘩挑んじゃうの」と語られたタケミチは「へー」「かっけぇ人だったんスね!」と返すが「タケミっち 兄貴に似てる」と言う笑顔のマイキーに「そんなかっこよくねぇっスよ!!どこをどうみたら」とタケミチは否定する。それに対してマイキーは「確かにタケミっちみたくダサくねーな」と笑った。

河原に着いたマイキーは川を見つめながら「今って不良がダセーて言われる時代だろ? 兄貴の時代はさ この辺りもスゲー数の暴走族が居てさ この辺をチョッカンコール鳴らして走ってた 皆肩肘張ってさ 喧嘩ばっかして でも自分のケツは自分で拭いて そんな奴らがなんでダセーんだ? だからオレが不良の時代を 作ってやる」と兄に対する憧れと夢を語っている。

花垣武道(タケミチ)14歳中2。佐野万次郎(マイキー)14歳中3。龍宮寺堅(ドラケン)15歳中3。



 第43話「In those days 」5巻

2003年(平成15年)8月13日。犯行前夜。【真一郎n回目タイムリープ後の未来】5巻21頁

真一郎のバイク屋「S•S MOTOR」が初登場。マイキーの誕生日プレゼントに店頭から見えるHONDA CB250T HAWK(通称:バブ)を盗もうとした一虎が場地を連れてやってきた。


羽宮一虎12中1。場地圭介12歳中1。


 第44話「Screw up」5巻

2003年(平成15年)8月13日。【真一郎n回目タイムリープ後の未来】5巻23頁

犯行前夜。マイキーにプレゼントする為にバブを盗みに来た一虎と場地が真一郎と鉢合わせになる。

バブしか乗りたくないと原付に乗るマイキーの為に盗むという一虎を止められず場寺は付き合う事になる。


「S•S MOTOR」は屋根付きのアーケード街の一角にあるようで隣りの店に「YAMAHA」の縦看板がある事からレコード屋の様で近辺には飲食店もありどの店も明かりがついている。時間はアーケード街の時計の針によると19:55頃。

犯行に向かう時背景の時計は3:00を少し過ぎている。アーケード街のシャッターは降りて暗い。

一虎が語る「手順はこうだ まず裏口の窓を割って中に侵入 装備会社の警備員が駆けつけるまで約10分 その間にCB250Tのチェーンロックをぶった切る 鍵は差しっぱだったのを確認してる 表のシャッター開けて外に出して そのまま乗って逃げる 楽勝だろ?」と。場地は「バカそーゆー問題じゃねぇよ 盗みはヤべぇって言ってんだよ」と答えるが結局つきあう。

窓ガラスを割り侵入しても警報器は鳴らず、無事チェーンロックを切る事ができ、一虎がシャッターを開けるのを待つ場地に真一郎が声をかける。

佐野真一郎23歳。羽宮一虎12歳中1。場地圭介12歳中1。


 第44話「Screw up」5巻

2003年(平成15年)8月14日。【真一郎n回目タイムリープ後の未来】5巻32頁

佐野真一郎のビジュアル初登場。

場地の窃盗現場を押さえた真一郎を一虎は殺してしまう。


「オイ!!」と声をかけ奥からスパナを手に出てくる真一郎。

「なんだ…?ドロボーか?」「誰の店に入ってんだ!?コラ」「逃がさねぇぞコラ!?」とズンッと武器を手にツカツカ近づくうちに違和感に気づき止まる。「ん? オマエ… どっかで見た顔だな? ケースケか?」と話しかける真一郎に「し…… 真一郎君…? なんで… なんで…ここに?」と息を荒くする場地に「あン? ここオレの店だもん」と答える真一郎に背後から来た一虎はチェーンカッターを振りかぶる。

場地は「やめろ一虎あぁ!!!」と叫ぶが、真一郎は一虎に頭を強打され血を流し倒れる。「逃げんぞ場地!!」と顔を上げる一虎に駆けつける場地は真一郎がマイキーの兄である事を告げる「どうしよう… 一虎ぁあ 真一郎君…息してねぇよ」と泣きながら告げる。救急車を呼んで逃げようとする場地に一虎は事実を受け入れらず、「マイキーの為にやったのになんで 全部マイキーのせいだ だから マイキーを殺さないと」と血走った目でブツブツと呟いていた。場地と一虎は包囲した警察に逮捕された。手錠をされ連行される場地に、駆けつけたマイキーが「場地!!! どうした? 何があった?」と尋ねられても「ごめんっ」と泣く事しか出来なかった。佐野真一郎享年23歳。


佐野真一郎23歳。羽宮一虎12歳中1。場地圭介12歳中1。佐野万次郎(マイキー)12歳中1。


 第46話「Made up my mind 」5巻

2005年(平成17年)10月25日【タケミチ5回目タイムリープ】5巻6頁

真一郎の墓初公開

雨の中、墓参りをするマイキーとドラケンに報告に来たタケミチと千冬はマイキーの愛機が真一郎の愛機の形見であり、元々2年前の誕生日に譲られる予定だった事を知る


「そっか 兄貴の話聞いたか…」と呟くマイキーに「かっけぇひとだったな真一郎君」と続けるドラケンにマイキーも「うん」とうなづく。お墓参りを終えたドラケンは墓地を歩きながら言う「オレらもわかってんだ あの〝事件〟は今さらどうにもならねぇ 場地も一虎もあんなこと したかった訳じゃねぇ」ドラケンの隣を歩くマイキーも「そう…今さらしょうがねぇって わかってる でも心がついてこねぇ 場地と一虎が盗もうとしたCB250Tは 兄貴が乗ってたバブなんだ」と続ける。驚くタケミチにマイキーは「オレの誕生日に プレゼントしてくれるハズだった 兄貴の形見のバブ オレの愛機だ」停めてあるCB250Tを前に「あれから2年 場地の事は許した でも 知らなかったとしても 今さらどうにもなんなくても 兄貴を殺した一虎だけは 一生許せねぇ」と表情が抜け落ちた顔で語った。

佐野万次郎(マイキー)15歳中3。龍宮寺堅(ドラケン)15歳中3。花垣武道14歳中2。松野千冬13歳中2。


 第61話「In tears」8巻

2005年(平成15年)10月31日【タケミチ6回目タイムリープ】8巻13頁

東卍と芭流覇羅(バルハラ)の抗争中一虎に刺された場地は、一虎を庇う為自分で腹を刺し自害する。死ぬ寸前真一郎の幻が見え、死を予期した場地は、タケミチに真一郎を感じマイキーと東卍を託した。


倒れた場地を抱き起こす千冬にタケミチは「……場地君… ……なんでだよ?」と近づくと、場地は「タケミチ…もっと近くに」と呼び寄せた。稀咲は敵、創設メンバーはオレの宝だとつ告げた場地は「オレは自分で死んだマイキーが一虎を殺す理由はねぇ…」と語る場地の目に真一郎の姿が映る。「……よいよだな… 幻覚まで見えてきやがった」と呟く場地にタケミチは「…え?」と聞き返す。「タケミチ オマエはどこか真一郎君に似てる マイキーを… 東卍を…  オマエに 託す!!」そう言う場地にタケミチはそんな事を言わないでと泣くが最後は千冬に礼を言い笑いながら亡くなる。

佐野真一郎(幻覚)。場地圭介14歳中2留年。花垣武道14歳中2。松野千冬13歳中2。羽宮一虎15歳中3。佐野万次郎(マイキ)15歳中3。龍宮寺堅(ドラケン)15歳中3。三ツ谷隆15歳中3。稀咲鉄太13歳中2。林田春樹(パーちん)14歳中3思い出。


 第104話「Christmas night」12巻

2005年(平成17年)12月25日【タケミチ7回目タイムリープ】12巻134頁
宇田川キリスト教会で柴家の家族の因縁をかけた聖夜決戦は、泥試合の中タケミチの粘り勝ちになりそうだったが、外に伏兵がいると知ったときマイキーが入ってきた。マイキーは、兄が三ツ谷のインパルスの音に気付き、場地がこんなにコールが上手いのは三ツ谷だと言ったと語った。(実際はドラケンと2人で流していた)

「メリークリスマス こんな日に 何やってんだよオマエら」満身創痍のタケミチ、三ツ谷、千冬、八戒、大寿、イヌピー、ココのいる教会にマイキーは笑顔で入ってくる。奥にいる大寿、ココ、イヌピーに向かい「…… …… 黒龍(ブラックドラゴン)?」

呟くマイキーに三ツ谷は腰を折った。「マイキー すまねぇ オレのせいでこうなった」頭を下げる三ツ谷に八戒が「! タカちゃん⁉︎」と声をかけるが、三ツ谷は続けた。「自分で作った平和協定 自分で破っちゃ世話ねぇよな 見ての通り黒龍(ブラックドラゴン)とモメちまった」マイキーは穏やかな顔で喋り出す。「兄貴が気付いたんだ オマエのインパルスの音に」と。その違和感に三ツ谷は「…… え?」と声を上げる。「そしたら場地がね こんなにコールがうめぇのは絶ッ対ェ三ツ谷だ! って」笑顔から表情が抜け落ちたマイキーは「2人がここに導いてくれた」と締めた。「…… マイキー…? オマエ… 何言ってんだ?」呆然とする三ツ谷に、マイキーは大寿に向かって歩き出す「アイツらが オマエの敵だな」対峙した大寿は「テメェが〝無敵のマイキー〟か⁉︎」と嗤うが「…… なんで邪魔すんだ?」とマイキーはいう。「…… あ?」怪訝な声を出す大寿にマイキーは続ける。「また〝みんな〟で走りてぇだけなのに 三ツ谷がいなくなっちまったら 兄貴も場地も悲しむだろ⁉︎」様子のおかしいマイキーに三ツ谷は呆然とする。「…… マイキー… オマエ…」タケミチも、稀咲の言った「今マイキーは弱ってる」「マイキーはもう駄目かもしれねぇ」未来の一虎の「マイキーは…変わり果てた 東卍が変わったのは マイキーが変わっちまったからだ 仲間なんてもう信じちゃいない アイツはもう不良なんかじゃねぇ 〝マイキーは 巨悪だ!!〟」と言う言葉を思い出していた。止めようとするタケミチの前で大寿はマイキーの顔面を殴りつける。「…… え? マイキー…君」タケミチは声をかけるがマイキーは反応しない。「聖夜の鐘までオレの勝利を祝福してる‼︎ 無敵のマイキー破れたりぃぃ!‼︎」日付が変わり教会の鐘が鳴り響く中大寿は笑い出した。「そんな… 一発で…‼︎?」呆然とするタケミチと反対に三ツ谷は走り出した。「大寿テメェエェ 殺す!‼︎」三ツ谷が辿り着く前にマイキーは立ち上がり言う。「聖夜(いの)りは終わった」

佐野真一郎(幻影)。場地圭介(幻影)。柴大寿16歳高1。佐野万次郎(マイキー)15歳中3。三ツ谷隆15歳中3。柴八戒14歳中2。松野千冬14歳中2。柴柚葉15歳中3。乾青宗(イヌピー)16歳。九井一15歳高1。


 第106話「Dawning of a new era」12巻

2005年(平成17年)12月26日【タケミチ7回目タイムリープ】12巻172頁
宇田川教会にて大寿を瞬殺したマイキーは、兄貴も場地もオマエらも皆オレの心にいると語った。

一瞬 マイキーが飛んだ そして 鈍い音がして 視界から… 大寿が消えた
「大寿(ボス)!‼︎」イヌピーは叫びココは呟く「嘘だろ⁉︎ あの大寿が瞬殺… これが〝無敵の〟マイキー!‼︎」と。その様子を見た八戒が「兄貴を一発で…」と驚き、「すげえ‼︎マイキー君」と千冬が喜び、柚葉は「バケモンか?」と呆然とし、三ツ谷は「…… ヒヤヒヤさせやがって」と笑った。
「クリスマスはね 兄貴と場地と走るって決めてたんだ」とマイキーは語り、胸にかけた場地のお守りを取り出した。「兄貴のバブ(形見)乗って場地のお守り(形見)持ってさ 雪の中走ってたら一緒にいる気がして」そう言うマイキーにタケミチは「…形見?」と呟き、(なんだよ 変な言い方するから おかしくなっちまったのかと思ったよ!)と安心した。マイキーはお守りを胸に当て「兄貴も場地もオマエらも みんなオレの心にいる だからオレは強くいれる」と笑った。
佐野万次郎(マイキー)15歳中3。柴大寿16歳高1。花垣武道(タケミチ)14歳中2。柴八戒14歳中2。松野千冬14歳中2。柴柚葉15歳中3。三ツ谷隆15歳中3。乾青宗(イヌピー)16歳。九井一15歳。高1。

 第108話「The night of my life」13巻

2005年(平成17年)12月25日【タケミチ7回目タイムリープ】13巻10頁
エマとヒナは、クリスマスは毎年、乃木神社でお詣りしていた。その際エマは真一郎の影響でお詣りしていると判明。


「クリスマスに神社でお祈りする奴いる?」とヒナに声をかけたのはエマだった。「え? エマちゃん」振り向くエマの後ろには「やっぱヒナか!」雪の中傘をさしたエマがいた。2人は神社と続いている公園のベンチに座った。「え? エマちゃんもお祈りしに来たの?」と驚くヒナに「うん 上の兄貴が毎年クリスマスにここにお祈りしに来ててさ 変な奴でしょ それに着いて行ってたらなんか毎年の行事みたいになっちゃって」と笑った。「えー‼︎ すごい偶然! ヒナも毎年クリスマスにこの神社来てる!」と驚くヒナにエマも驚きの声をあげた。「ウッソ‼︎ ここにも変わり者‼︎」

「へー じゃあさ ウチら もっとずーっと前から出会ってたのかもね」とエマが言えば、ヒナも「ふふ 確かに!」と相槌を打った。

橘日向(ヒナ)14歳中2。佐野エマ14歳中2。


 第109話「Not apt to give any way」13巻

2005年(平成17年)12月26日【タケミチ7回目タイムリープ】13巻25頁

マイキーの取り持ちでヒナと仲直りしたタケミチは号泣。それを見たドラケンがタケミチは真一郎と似ていると言いマイキーも頷いた。マイキーはタケミチをツーリングに誘い出し、家族に着いて話し始めた。祖父と腹違いの妹エマと3人暮らしで、生きていた頃は真一郎が親代わりだった事。真一郎は喧嘩が弱かったのに皆に慕われていた事。自分に負けない強さがタケミチに似ていると言い、タケミチに自分は弱い挫けそうな時叱ってくれと頼む。


マイキーに連れて来られたヒナの団地で、タケミチは別れるのはなしにして欲しいと涙をこぼしヒナの前に膝を着いた。それに対してヒナは「初詣」と答えた。「……… え?」聞き返すタケミチに「連れてって」と言い募る。「…え? それって… じゃあ…」泣きながら聞き返すタケミチに「仲直り」とヒナは笑いながら首を傾ける。タケミチの口からひんっと音が漏れた。「ヒナぁぁぁ」「ホラ もー 泣かないでよー」号泣するタケミチにヒナは声を掛けるが「だってよぉぉ」と泣き続け「ちょっとー」とヒナは焦った声を出した。その様子を見ていたエマはタケミチさながらに涙を流し「よかったねー ヒナぁぁ」と声をあげた。「なんでエマが泣いてんの」しれっと言うマイキーの横でドラケンは無言でタケミチを見つめる。「……… 女に弱くて 喧嘩も弱くて でも いざって時は頼りになる ホント〝あの人〟みてぇだな タケミっちは!」ドラケンはそう言ってマイキーに笑いかけた。「…… ……… ああ」号泣するタケミっちを眺めながらマイキーは満面笑みを浮かべる。「タケミっち ちょっと一緒に走ろうよ」「?」マイキーはキョトンとするタケミチの腕を引いていく。「いいから いいから」「え?ちょっ マイキー君?」笑顔のマイキーにタケミチは団地の門に引きずられていく。

夜の街をタンデムしながらタケミチは思う(…マイキー君はやっぱ不思議だ みんなといる時は怖くて 近寄りがたいのに こうやって2人でいると… なんか… 穏やかで なんでも話してくれそうで)その気持ちのまま「マイキー君って親は?」と聞くと「ん? いねぇよ じぃちゃんとエマと3人暮らし」と答えた。「へぇ‼︎ おじぃちゃん子なんですね!意外!」と驚くタケミチにマイキーは続けた。「エマだけ母ちゃん違って 昔は別々に住んでたんだけどさ あいつの母ちゃん10年前くらいに ウチにエマ置いて どっか行っちゃった」「うわぁサラっと壮絶」と目を剥くタケミチに「兄貴がオレら二人の 親代わりだった 何をするにも10コ上の兄貴の後ろついてってさ 色んな事兄貴に教わった たまにわかんなくなくなる 当たり前のようにいた兄貴がいない それがどう言う事か理解できなくなる そういう時はいつも頭が真っ白になって 右も左も上も下もわかんなくなっちまう 何が正しくて 何が間違ってんのか」独白するマイキーにタケミチは「…マイキー君」と声をかける。(マイキー君はわかってるんだ このままじゃ自分がおかしくなっちゃうって 深い闇を抱えているって)

マイキーは公園で降りると歩き出した。「兄貴は暴走族のトップだったくせに喧嘩が弱かった」マイキーの言葉にタケミチは息を呑んだ。「…… え⁉︎ 嘘⁉︎ メッチャ意外なんスけど‼︎ マイキー君のお兄さんが⁉︎」「ハハ」驚くタケミチにマイキーは笑う。「兄貴周りにはみんな集まってきた 東京中の不良たちが 自分より弱い兄貴を慕った」独白しながらマイキーは思い出していた。


幼いマイキーは真一郎に語りかける「シンイチロー シンイチローは喧嘩も弱いし 女のケツばっか追いかけてるし オナラも臭いのに なんで男にモテるんだ?」「ハハ マンジローには まだわかんねーよ」真一郎は絆創膏だらけの顔で笑う真一郎は〝東京中の猛者たちを煽動する兄貴はいつでもキラッキラに輝いていた〟

「あの人が後ろにいるから負けねぇ みんな きっと そう思っていた」虚空を見つめるマイキーに「マイキー君みたいっスね!」とタケミチは憧憬の視線を向けた。「…… オレは弱いよ」とボソッと呟くマイキーにタケミチは「……… え?」と驚きの声を上げる。振り向いたマイキーは語りはじめる。「オマエは強い タケミっち 本当に大切な事は喧嘩に勝つ事じゃねぇ 自分に負けない事だ オマエは弱ぇのに誰にも屈しない あの黒龍(ブラックドラゴン)にすら屈しなかった 挫けそうな時 オレがオレでなくなりそうな時 オレを叱ってくれ タケミっち 兄貴のように」そう笑うマイキーにタケミチの目に涙が浮かぶ。「もちろんです‼︎」タケミチは背を反らしマイキーに声を張り上げた。

佐野真一郎(高校時代から20代まで回想)。佐野万次郎(マイキー)15歳中3。花垣武道(タケミチ)14歳中2。龍宮寺堅(ドラケン)15歳中3。橘日向(ヒナ)15歳中2。佐野エマ14歳中2。橘正人(ヒナの父)。橘日向の母。


 第113話「You have my word」13巻

2006年(平成18年)1月10日【タケミチ7回目タイムリープ】13巻112頁

マイキーとドラケンが部品を集めて作ったCB250Tをタケミチに贈った。それはマイキーのバブの双子だと言う。かつて真一郎がフィリピンで見つけた双子のエンジンに部品を集めて蘇らせたCB250Tがマイキーの愛機で、その片割れのエンジンをドラケンとマイキーで組み立てて完成させたと言う。そのエンジンに真一郎は運命を感じていたとマイキーは語った。


マイキーとドラケンは完成したCB250Tの前に千冬に目隠しされたタケミチをバブの前まで連れてきてカウントダウンで目を開けさせた。目の前のCB250Tにタケミチは「え? 単車(バイク)?」と声を上げると、マイキーは機嫌良く「うん CB250T 通称〝バブ〟俺のバブと双子なんだ」と返した。「双子?」武道が聞き返すと「昔 兄貴がフィリピンで拾ってきたんだ コイツのエンジンと俺のバブのエンジン 廃墟の中で悲しそうに転がってたって… 兄貴が言ってた」説明するマイキーにタケミチが「へぇ…」と相槌を打つと「それに兄貴が部品集めて 蘇らせたのが俺のバブ! でもう一個のエンジンがほっとかれてたから 俺とケンチンでコツコツ部品集めて やっと完成したのがコイツ!」マイキーの説明にタケミチは「へぇ‼︎ なんかロマンがあるなぁ‼︎」と目を輝かせた。「だろ? オマエにやる」あっさりと言うマイキーにタケミチ「……… え?」と言葉を詰まらせた。ドラケンもマイキーの後に続き「東卍(ウチ)の壱番隊隊長が単車(バイク)持ってないねぇなんて カッコつかねぇだろ」と言っても、タケミチは「え… でもこんな大事なバイク オレなんかが 」と口篭った。「飾っとくには もったいねぇだろ」とマイキーが追い打ちをかけると、タケミチは絶句した。「すげえじゃんタケミっち‼︎」興奮した千冬が後ろから覗き込むように肩を組んだ。「う… うん」タケミチが吃りながら返事をすると「ちょっと乗ってみろよ」と千冬が興奮気味に即され、スっとバイクに跨るタケミチに「エンジンかけてみ!」とドラケンが声をかけると「え? どうやるんスか?」とタケミチは聞き返してきた。「ようし レクチャーしてやろ その辺一周しようよ」マイキーは後ろに乗りタケミチに笑いかける。

タケミチとマイキーを乗せたバイクは、公道をふらつきながら走っていた。

「タケミっち違げぇって! そこでアクセル戻して!クラッチ握って!」「へ?クラッチ?」「さっき言ったろ?要領 悪っ💢」マイキーの指示をなかなか実行出来ないタケミチにマイキーは口を尖らせていた。

「運命感じたんだってさ」よ指示がなくてもようやく走れるようになった頃マイキーは語り出した。「へ?」後ろを気にするタケミチに「このエンジン見つけたとき」とマイキーは続けた。「むせ込んじまいそうば灰色の空の下でさ 天井ぶっ壊れた廃墟に大量のスクラップ その中にコイツらが埋もれてたって 〝オレを呼んでた〟って兄貴が言ってた」「へぇ」と相槌を打つタケミチに「いつかその場所に行ってみてぇな」そう言って笑うマイキーにタケミチも「行きましょうよ」と返す。「上手くなってきたじゃん!」とマイキーに言われ「なんかコツ掴めてきました!」とタケミチはバイクを走らせた。

佐野万次郎(マイキー)15歳中3。花垣武道14歳中2。龍宮寺堅(ドラケン)15歳中3。松野千冬14歳中2。


 第116話「for from home 」13巻

20018年(平成30年)1月20日【タケミチ7回目タイムリープ後の未来】13巻176頁

タケミチはマイキーに会う為、真一郎がCB250Tの双子のエンジンを見つけたフィリピンの廃墟に辿り着く。そこには変わらない目をしたマイキーが居た。

フィリピンのマニラ。マイキーが送って来たと思われるメモを頼りに、タケミチは廃墟にやって来た。手紙には住所と一言〝1月20日 いつか話したあの場所で〟とメモには手書きdw書かれていた。(すぐにマイキー君だとわかった ここに居る保証なんてない でももし会えるとしたら 初めてだ 初めて未来のマイキー君に会える) タケミチは壁のない廃墟によじ登り中に入る。(どん風になっているんだ やっぱ変わってないのかな? 会って 何を話そう)「すげぇ廃墟だな」タケミチは片手で汗を拭い、ハァハァと荒い息を吐きながら奥に進んでいく。(変わってない? 変わってないワケないじゃん! みんなを殺してるかもしれないのに現代(ここ)にいるのはオレの知ってるマイキー君じゃないんだ12年たって変わっちゃったマイキー君かもしれないんだ 勢いで来たけど よく考えたらヤバくね?オレ 会った途端に殺されるかもしれない いや殺す為に呼び出したのかも! ……… 帰るか)不安に駆られ振り向いた先に、10日ほど前に過去で聞いた風景があった。「ここって」〝むせ込んじまいそうな灰色の空の下でさ 天上ぶっ壊れた廃墟に大量のスクラップ〟イメージ通りの場所に引き寄せられるようにタケミチは入っていく。〝いつか話したあの場所で〟(ここだ…! マイキー君のお兄さんが CB250T(バブ)のエンジンを見つけた場所! ………… なんか感動) タケミチの瞳に涙が浮かんだその時

「タケミっち」後ろから変わらないマイキーの声が聞こえた。バッと振り向いた先にはスクラップの上に座るマイキー、天井から差し込む光りの下。

(そこにはあの頃と変わらない目をした マイキー君が居た)

花垣武道26歳フリーター。佐野万次郎(マイキー)27歳 東卍(反社)の首領。


 第117話「Last order 」14巻

20018年(平成30年)1月20日【タケミチ7回目タイムリープ後の未来】14巻3頁

真一郎が双子のバブのエンジンを見つけた場所でタケミチとマイキーは向かい合う。

変わらないマイキーは廃墟に来て兄貴を思い出したと語り始めた。その様子にタケミチは安堵するが、

マイキーは東卍を出ていった理由をタケミチに問う一緒に居て兄貴のように叱って欲しかったと。そしてみんなを殺したのは自分だと告白し、オレを殺せと、タケミチの足元に銃を投げた。

やっと未来のマイキーに会えた事に感極まるタケミチ。廃墟の中で涙を流すタケミチにマイキーは「泣き虫は相変わらずか?」と笑いかける。「ここにわざわざ呼んだのは〝頼み〟があってね」唐突に頼みごとをするマイキーにタケミチは戸惑う「〝頼み〟?」聞き返すも「ここに来て兄貴の事思い出したらさ 色んな思い出が溢れてきて ガキの頃は色んなヤツらと殴り合って わかりあって笑いあって 泣いたりして そうやって東卍は大きくなっていったんだなぁって… 懐かしくなっちゃった」「…… マイキー君」語るマイキーにタケミチは思う(会ってみて確信した やっぱりマイキー君はマイキー君だ 三ツ谷君を… みんなを殺してるワケない… あの東卍のマイキー君が殺すワケない)

「…… 東卍は変わっちまった」そう切り出されたタケミチは「…… え?」と言葉を詰まらせた。「タケミっち ……  なんで東卍を出ていったんだよ? 一緒に居てほしかった 兄貴のように叱って欲しかった」「え?」マイキーの言葉にタケミチの鼓動は大きく脈打ち言い淀んだ。「なんとか1人で頑張ったんだ でも抑えられなかった オレがオレでなくなる事を」言葉を止めたマイキーにタケミチは問う。「マイキー君… それどういう…」「 …… 東卍を出てくオマエを引き止めようとしたオレに ケンチンはこう言った 

『やめろマイキー』そう言ったドラケンにマイキーは『あ? オレに命令すんのか テメェ』と詰めよるが三ツ谷も賛同した『オレもドラケンに賛成だ』と。正面からマイキーに違を唱える双龍に『三ツ谷…』マイキーの頬に血管が浮かぶ。『あいつはこれからの東卍向いてない』そう言うとドラケン共々膝を着き頭を下げた。ドラケンは座したまま語る。『マイキー… オマエの選んだ道は修羅の道だ オレも三ツ谷もこの先の命 オマエに預ける そう決めた』それに座したままの三ツ谷も続ける。『でもね マイキー』そこで顔を上げた三ツ谷は『タケミっちはオレらの恩人なんだオレらみたいになって欲しくない』そう続けた。『アイツを巻き込まないでやってくれ』ドラケンもそう言った。

タケミチはショックを受け言葉を震わせた。「あの二人が…そんな事を?」それに対しマイキーは「ああ 最高の奴らだよな そんな奴らをオレは殺した」マイキーから表情が抜け落ちてゆく。「…え⁉︎」戸惑うタケミチにマイキーは続ける。「あの頃の東卍はもういない アイツらは みんな…  …みんな オレが殺した だから頼む… オマエが終わらせてくれ」マイキーはそう言ってタケミチの足元に銃を投げた。涙を流すタケミチに「オレを殺せ」とマイキーは続けた。

花垣武道26歳フリーター。佐野万次郎27歳 東卍(反社)の首領。



 第118話「Life comes and goes 」14巻

20018年(平成30年)1月20日【タケミチ回目タイムリープ後の未来】14巻23頁

真一郎が双子のバブのエンジンを見つけたフィリピンの廃墟でマイキーは自分も東卍も変わったと語りタケミチに殺してくれと頼む。マイキーは変わってないと言い張るタケミチにマイキーは銃を向けるが、それでもなお消えない瞳の輝きにマイキーの瞳に涙が浮かぶ。


「オレを殺せここで全てを終わらせたいんだ」「オレの夢を」そう言われ狼狽えるタケミチ。ただマイキーに会いたかっただけなのにと言い募るタケミチにマイキーは微笑む。「『会いたかっただけ』八戒も死に際に同じような事を言っていたっけ」タケミチはマイキーの言葉を繰り返すだけしか出来ない。「夢を叶えるのは難しいね 〝不良の時代を創る〟 その夢を目指して東卍は突き進んで行ったはずなのに いつの間にかこんなんになっちまった」呆然とするタケミチにマイキーは続ける。「初めて人を殺した時 何も感じなかった そして思ったよ 世の中の難しい事って大抵 人を殺せば簡単に解決するって 邪魔なもんは消しちまえばいいんだって」笑うマイキーにタケミチは我慢出来ずマイキーは変わってないと肩を掴む。涙を溜めてあの頃のまんまだと叫ぶタケミチに「やめろ タケミっち」と押し殺した声でマイキーは止める。それでも何も変わってない目を見てわかると言うタケミチにマイキーは「やめろ」と繰り返す。変わってないから消すとかやめてと言ったタケミチをマイキーは押し倒した。「オマエは何なんだ?」そう言って銃頬にめり込ませても、タケミチの瞳はマイキーを見つめている。その顔に千冬の最期を思い出した。いつか花垣武道が訪ねてくると、そしてその彼はまるで時を越えたように昔のままだと。アイツの目をしっかり見てやってください。アイツの目に嘘はないからと、そう言って笑って死んだ最期を。

昔と変わらぬタケミチの瞳を見ながらマイキーの目にも涙が浮かぶ。「そんな目でオレを見るな」「銃を拾えタケミっち オレを殺すか オマエが死ぬかだ」「あの頃は取り戻せない」泣きながら言い募るマイキー。その指が拳銃の引き金にかかり、スクラップの廃墟に銃声が鳴り響いた。

花垣武道26歳フリーター。佐野万次郎(マイキー)27歳 東卍(反社)の首領。



 第116話「Too late to be sorry 」14巻

20018年(平成30年)1月20日【タケミチ7回目タイムリープ後の未来】14巻45頁

真一郎が双子のバブを見つけたフィリピンの廃墟で、タケミチに銃を向けるマイキーはナオトに撃たれ、「オレの人生は苦しみだけだった」「オマエの手あったかい」と言い残しタケミチの腕の中で息絶えた。

タケミチに馬乗りになったマイキーは「あの頃は取り戻せない」と引き金を持つ指に力が入った時、マイキーは頭部を撃たれ、タケミチの上に倒れる。現れたのはタケミチを心配するナオトだった。

タケミチは頭から血を流し動かないマイキーの名前を叫び抱きしめた。近寄っちゃダメだと叫ぶナオトはマイキーの銃に安全装置(セイフティー)がかかったままだった事に気づく。何度もマイキーの名を叫ぶタケミチの腕の中、マイキーはナオトに礼を言う。「…… ありがとう たぶんタケミっちには無理だったから」と「やっと 終わるんだね オレの人生は苦しみだけだった」微笑を浮かべ涙を流すマイキーに、タケミチはタイムリープ出来る事を明した。「こんな未来にならないようにオレ頑張るから 絶ッ対ェ…絶ッ対ェ諦めないから‼︎ だからそんな悲しい事言わないでっ」号泣するタケミチにマイキーはふふと笑う。「ありがとうタケミっち オレを慰めてくれるんだな 嘘でも嬉しいよ」荒い息の中マイキーは「タケミっち オマエの手…  あったかい」と口にした。その瞳には一度も見たことのないハイライトが宿っていた。光りが消え冷えていく身体を感じながらタケミチはかつてのマイキーを思い出していた。その瞳に決意が宿る。

佐野万次郎(マイキー)27歳 梵天(反社)の首領。花垣武道(タケミチ)26歳フリーター。橘直人(ナオト)25歳 組対の刑事。


 第123話「You’re not my type 」14巻

1995年(平成7)~1996年(平成8)夏(おそらく1995年)【最初の世界線】14巻131頁

佐野家に引き取られた異母兄弟のエマに、万作は厳しくも親しく、真一郎は優しく、マイキーは馴れ馴れしく接するが、エマは心を開けない。外国人の様な名前を気にしていると勘違いしたマイキーは髪を金髪に染め、自らマイキーと名乗るようにばる「今日から俺〝マイキー〟になる 兄貴の俺がマイキーだったら 一緒だから変じゃないだろ」その言葉にエマは笑い、それからずっと寂しくない。

エマの母くカレンは、化粧と香水の匂いをさせ、佐野道場にエマを置いていく。その際とっても遠くに行かなきゃいけないと語った。「いつ迎えに来るの?」と尋ねるエマに用事が終わったらと答え去っていく。

佐野家に引き取られたエマは、道着を着た祖父の万作に道場に連れて来られた。「よーし みんな 集まれー‼︎」と声をかけ三人を座らせる。真一郎は学生服でマイキーは道着を着ている。「 真一郎 万次郎 エマ」順に名前を呼びかけると真一郎は「じいちゃん声でけぇな」と漏らしたが、万作はオマエらは今日から兄弟だ‼︎」と叫んだ。真一郎は驚気を隠せず「え?」と声をあげ、エマを見る。万次郎も「外人じゃねえの?コイツ エマって変な名前」と言って万作に拳骨をくらった。「仲良くしろよ オマエら!!!」そう言って万作は背中を向けた。痛がるマイキーに真一郎は「ハハ 万次郎は女心がわかってねぇな」と戯けてみせた。「よし!エマ兄ちゃんがどっか連れてってやる!イケメンだからって惚れんなよ?」そう笑いかけてもエマは「変髪型」と前をむいたまま取り付く島もない。

真一郎は自慢のリーゼントを貶され、「え?」と声をあげズーンと落ち込む。マイキーは指をさしぷぷっと笑った。「シンイチローは女心わかってねぇな」と先程言われたまま返すマイキーに真一郎も「うっせ‼︎」と軽口を叩いた。

道場で大勢の子供が空手の型を習っている様子をエマは扉の影から伺っていた。道場には幼い場地の姿もあった。「よーし そこまで‼︎」万作が声を張ると稽古は終わり、柱に寄りかかったまま見ていた真一郎は場地に向かい「圭介ぇ」と声をかけた。リーゼントに開襟シャツにボンタン、右肩に薄いカバンをかけている。「オマエガキの癖に体幹ブレねぇな」そう続ける真一郎に場地は目を輝かせる。「真一郎君‼︎」大声を出す場地に「バカでけぇ声出すな」と言い返した。「真一郎‼︎」と万作が怒鳴るとカバンを肩に担いだまま逃げていく。「ったくアイツは悪さばっかして全然道場に顔を出さん 圭介オマエはああなるなよ‼︎ 筋がいい 」万作は場地にずいっと近寄り圧をかける。「おっ押忍‼︎」と返した場地の後ろでマイキーが飛んだ。マイキーは大人相手に蹴りの訓練をしていた。その重いキックにエマは息を呑んだ。練習もしないのにマイキーが凄いのは何故かと聞く場地に万作は自分の孫だから天才なのだと万作は答えた。場地はマイキーに組み手を頼むも汗をかきたくないと断られてしまい機嫌を損ねるが、影からのぞいているエマの事をマイキーに尋ねると妹だと紹介される。「え?オマエらオフクロが違うんだ 外人みてぇな名前だな」「だろ?」と言い合う二人にエマは冷めた目を向ける。無邪気に自分の外国人名をつけてインチキ英語で走り回る二人の前でエマは「本当は 分かってるんだ ママのキモチ ママはウチのこと嫌いだから …… だから捨てたって わかってるんだ でも言ったんだよ? 用事が終わったら迎えに来るって 言ったんだ」膝を抱えて泣きじゃくるエマを前に場地もマイキーも言葉を失った。

夜のダイニングで万作と真一郎が向かい合って座っている。「どうだエマは 少しはウチに慣れたか?」万作が尋ねると「〝普通にしよう〟って振る舞ってる感じかなぁ」と返した。「…… そっか」茶を啜りながら力無く答える万作に「笑わせてやりてぇな」と真一郎は言った。「そうだな」と万作が答える様子を万次郎は障子の影から聞いていた。

翌朝エマは一人道場で型の練習をしていた。横から「全然なってねぇな」と声をかけるマイキーにエマは顔を向けるも返事をしない。「組み手してやろうか」と声をかけても鼻でわらいそっぱむく。そんなエマにマイキーは「今日から俺〝マイキー〟になる」と言った。は?と怪訝な声を出すエマに「兄貴の俺がマイキーだったら 一緒だから変じゃねぇだろ これからはずっとマイキーだ エマ」マイキーはそう続ける。「女心わかってないなぁ 名前なんて気にしてないし」目尻に涙を滲ませながらエマは明るく笑った。笑ったエマにマイキーは惚れんなよと返すがエマは「二人ともエマのタイプじゃありません」と答える。14歳のエマはスペイン坂の前でドラケンに走り寄りながら思う。でも…あれからさみしいって思ったことは一度もないよ!と。

佐野エマ4~5歳。佐野万次郎(マイキー)4~6歳。佐野真一郎14~16歳中1~中2。佐野万作 空手道場佐野道場の師範。


 第132話「The big baby 」15巻

20018年(平成30年)1月25日【タケミチ7回目タイムリープ後の未来】15巻45頁

タケミチとナオトは偶然再会した大寿に、黒龍(ブラックドラゴン)の創設者が真一郎であり、8代目黒龍の総長がs63世代のイザナであり、3年後に天竺を創った事がわかった。天竺と東卍が合併して梵天となった事を知った時、東卍幹部のココとイヌピーが手下を連れて乱入して来た。

大寿に鮫の泳ぐ水槽のある店に連れて来られたタケミチとナオトは情報交換の話し合いをはじめた。タケミチは天竺のイザナが何故黒龍(ブラックドラゴン)の総長になったのか尋ねると、大寿は順番が違うと煙草に火をつけ黒龍の話をはじめた。「初代黒龍総長佐野真一郎 そう黒龍を創ったのは マイキーの実の兄だ」タケミチは以前マイキーが言っていた『兄貴は暴走族のトップだったくせに 喧嘩が弱かった』『東京中の猛者たちを先導する兄貴は いつでもキラッキラに輝いていた』と言う言葉を思い出していた。驚くタケミチに大寿は続けた。「初代黒龍は伝説だった それは二代目三代目と 脈々と受け継がれていき… そして八代目総長 黒川イザナがそのバトンを受け取った」大寿は煙草の煙を吐き出した。大寿より前の総長だと知ったタケミチは東卍結成時に揉めた黒龍より前だと気づき、イザナは大寿より歳上か尋ね、大寿の2コ上のs63世代だと教えられる。「天竺の連中だ…」呟くタケミチにイザナが黒龍を辞めた3年後に天竺を創り東卍と揉めたのが〝関東事変〟であり、東卍と天竺は合併して、トップにマイキー、No.2は稀咲、No.3にイザナになって幕を閉じた。稀咲の死は偽装で、イザナが実施No.1でありドラケンよりマイキーに信頼されていたという。驚きを隠せないタケミチにの後ろからココが話しかけて来る。元上司が二人密談かと。元黒龍の東卍幹部であるイヌピーとココが手下を連れていやってきた。

花垣武道(タケミチ)26歳フリーター。柴大寿28歳飲食店経営。橘直人(ナオト)25歳 警察官。九井一(ココ)27歳 東卍(反社)幹部。乾青宗(イヌピー)28歳 東卍(反社)幹部。