昨日 川越火力発電所を見学してきました。
学年はバラバラ。
結局 電気工学科11名で
お邪魔させていただきました。
川越火力発電所の発電方式は
2種類あって
・超々臨界圧二段再熱発電方式
・コンバインドサイクル発電方式
があります。
二段再熱?という言葉はこの時初めて
聞いて何のことだろうと思っていたのですが
単純に2度再熱する方式のようです。
そのため従来より熱効率が高いらしいです。
(46.4%と記載されています)
コンバインドサイクルはよく電験の問題でも
出題されているので、新たに加わった知識は
あまりなかったですが実物を見れて
よりイメージが湧きやすくなりました。
この建物の中で発電した電力で
三重県内 全世帯分の電気がまかなえるとか。
ちなみに川越火力発電所は燃料としてLNGを使用しています。
このLNGはほとんどカタールから輸入しているらしく、1週間に一度の頻度でこの川越に運ばれてくるようです。
しかしカタールから川越まで2週間ほどの
時間を要するらしく、いかに多くの船が
川越に燃料を届けるために動いているのかを
知りました。
・写真上2つのように球体が
組み込まれているもの
・直方体が組み込まれているもの
があります。
球体を組み込むタイプだとどうしても
隙間がうまれるため、無駄なスペースが
出来てしまいます。
それに比べ一番下のタイプは
隙間がなく一度でより多くのLNGが運べる
構造になっています。
このタイプのことを
『さやえんどう型』というらしいです。
川越火力発電所には煙突が二本立っており
汽力発電方式用のものと
コンバインドサイクル用のものです。
コンバインドサイクル用のものの方が
太くてがっしりとした造りになっていたのが
とても印象的でした。
何か訳があるのだろうか?
触ってみたのですがびっくりするほどの
強度でしたね。
この部品1つで数10万〜するのだとか。
川越火力発電所では2社(三菱・日立)のタービンを使用しているらしいです。
同じタービンでも会社独自のもので
別の会社の人が別の会社のタービンを
見ても何が何だかわからない。と
おっしゃっていました。
どうしてわざわざタービンを別会社のもので
使い分けるのかというと
同じ会社のタービンだけを使っていると
同じタイミングで不具合が生じる可能性が
あるからだとか。
そうなると安定的に電力を送ることが
出来なくなり、大きな被害が生じます。
そのため
別の会社のタービンを使うことにより
そういったリスクを排除する。
といった目的があるようです。
しかし、三菱と日立が共同でタービンを
作ることになったらしく、従来のような
リスク回避が出来なくなると嘆いておられたのが
とても印象に残っています。
これがなかなか面白い!
部屋に飾っておこうと思います!
とても多く、また知っていたことでも
実物を見たことによってより強く記憶に
刻まれました。
充実した1日でしたね!
ただひたすら楽しかったです!
結構高ついたのですが
楽しかったので良しとします!