先週、購入したのにもう完読しちゃいました。

それは、こちら↓


今までいろいろ読んできたけど、これほど介護の闇に切り込んだ書籍はなかったと思う。17年前にヘルパー資格を取り副業として介護に携わってきた。4年ぐらい前に母親が脳梗塞で倒れた。母親自身もヘルパーであり、自分もヘルパーなので迅速な病院との連携&リハビリ、ケアマネからの住宅修繕、ケアプランと何も慌てずに対応できた。
今はヘルパーを利用しながら、デイサービスやら整骨院に杖を使いながら通い、自立した生活をしている。
親の介護は突然、何の覚悟も準備もないままミサイルのように飛んでくる。昨日までの日常が嘘のように変わる。手続き、資金、時間…。そこから何年、何十年と終わりのない介護人生が始まるのだ。平均14年、1000万と言われてる。25歳の子供なら、本人50歳で、親が75歳、後期高齢者だ。もろに団塊の世代。50歳と言えば、教育費&住宅ローンがMaxの世代。そこに容赦なく介護費用が押し寄せる。兄弟がいて仲良く分担できれば良いが、世の中そんなに甘くない。だいだい離散する。親が長寿であるがゆえ、誰にでも必ず訪れる介護の沼。介護保険の事、ヘルパー、ケアマネの事、知ってるか知らないかで、介護者&利用者が幸せになるかならないかは雲泥の差だ。
「知は力なり」だ。
傍から見て、自分が親を介護してるようには見えないだろう。
それは誰も教えてくれない知識を自分で習得してるから。
親が倒れてから、介護が必要になってからでは、もう手遅れだ。
いつか来るこの瞬間のために、17年前にヘルパーを取得したのだ。
介護は3K。
経験、コツ、心だ。
自分に知識があれば最悪、子供に迷惑をかけなくて済む。
子供の人生を介護で潰したくはない。
母親がしっかりしてたから、自分自身に介護の負担は皆無だ。
人は必ず老いる。必ず介護が必要になると言うことを肝に銘じておくことだ。

親の介護だけじゃない、夫婦二人、子なしだともっと最悪だ。
もし二人年金生活だと全く医療費、介護費が足りないだろう。持ち出しが出来なければ、適切な介護サービスすら受けられない。
介護者の負担が激増し、最悪の結末もある。
そのあと相方が居なくなれば、年金は半分になる。もう生活保護しかない。

同居してれば、施設にも入りづらい。
両親二人暮らし、年金生活でどちらが亡くなれば、まず生活は行き詰まる。
間違いなく生活保護だ。
でも持ち家があれば、それも無理。

子供が引き取るしかなく、いきなり何十年かぶりに親との同居が始まる。
ほぼ無理。

「長寿と言う悪夢」

50代になったら、必ずくる親の介護のために心して読むが良い。

#ビジネスケアラー #酒井穣 #ディスカヴァー携書