自分の為にやっている事はこれっぽっちもない。
自分の欲や、利益に走っても余り楽しくはない気がしていた。
翔太は深夜勤務を終え、スーパーで買ったお弁当を一人部屋で食べていた。
この感じがたまらないな。
ヘトヘトになるまで体を酷使して働く。
休んでる間も無い。
働きたいのだ。
休んでしまうと余計に辛い。そんな気もしていた。
仕事以外での人との関わりは無かった。
仕事での関わりもさほど無いのだが。
なんと煩わしいものか。
はっきり言って消し去りたい。そんな事さえ思っていた。
言っても分かってくれない。
何故分かってくれないのか。私は本当の事を言っているのに。
私は会社、お店の事を優先して言っている。
だか、相手にもプライドがある。
今までやってきた事をそう簡単には変えられない。
だが、そのプライドは仕事を続けていく為には必要な物だったりもする。
急に変えて、プライドをズタボロにすれば、その人は辞めていってしまうだろう。
それは、結局店の為にはならない。
運営が出来なくなっては元も子もないからだ。
コンクリートを突き破って生えてくる草があるように。
じっくり。ゆっくり。ジワっといくのだ。
そして相手も気付かない内に自然と変わっている。それが理想だ。
北風と太陽みたいなものかもしれない。
無理に脱がすのではなく、相手に必要だと思わせる。
そしたら10の力でも出来ないことが1、いや0の力でも勝手にやってくれる。
その分時間は掛かるだろうが。
それまでじっくりと我慢なのだ。