イングランド・プレミアリーグ学 -2ページ目

イングランド・プレミアリーグ学

イングランド・プレミアリーグを色んな角度から分析していく学術的ブログ☆

いよいよプレミアリーグも09/10シーズンの開幕のホイッスルが吹かれた。


開幕戦において最も好カードが組まれたのはやはり、

エバートン VS アーセナルだろう。


勝ち点に差があったにしろ、

昨シーズン5位対4位の対決はとても楽しみだった。


アデバヨールやコロ・トゥレといった主力をシティに持ってかれたアーセナルに対し、

エバートンはレスコットの残留を死守するなど

昨シーズンと全く変わらない戦力を保持している。


その為試合展開としてはほぼ五角、

もしくはエバートンがホームの利を活かして

少し優位に試合を運ぶだろうと思われた。


しかし、結果はそんな戦前予想とはほど遠いものだった。


前半立ち上がりはお互い慎重な試合はこびをみせていたのだが、

デニウソンの絶妙なミドルシュートを皮切りに、

新加入のヴェルメーレン、ギャラスがファンペルシのFKから

ヘディングで続けざまにゴールを叩き込み、

前半だけで3点もの差がついてしまった。


アーセナルの動きの質・量ともに申し分なく、

かなりのハイパフォーマンスを見せていたのは確かだが、

エバートンが前半だけで3失点してしまった原因は

各DFとGKとの連携ミスが大きかったように思う。


もしFKでヴェルメーレンとギャラスにやられることがなかったら

あそこまで崩れることはなかっただろう。


というのも後半に入ってすぐ流れるようなパス回しから、

セスクに4点目を叩き込まれ、

さらに5点目もセスクがドリブルで持ち込んでゴールへとキレイに突き刺した。


やはりセスクは格が違う。

プレミアリーグの中でもその存在感は半端なく、

アーセナルを更に上の次元へと導いてくれる選手なのだ。


そしてだめ押しのだめ押し、

6点目を入れたのはエデゥアルドであり、

アデバヨールがいなくてもなんとかなるもんだなと感心させられた。


中盤での連携で目立ったのはソングの存在であり、

ボールを上手く納め、

昨シーズンのようなおどおどした感じはほとんど消えていた。


このメンバーにナスリやウォルコットがケガから帰ってくれば、

今シーズンこそプレミアのタイトルを奪還できる戦力になるだろう。


トゥレが抜けた穴はヴェルメーレンがきっちりと埋めてくれるようなので心配はないし、

ファン・ペルシとベントナーにコンスタントにゴールが生まれることを期待したい。


エバートンはまさかの大敗で出鼻をくじかれる形となってしまったが、

モイーズがしっかりとチームを立て直してくるだろう。


サハの調子も良さそうなので、

今シーズンも上位をうかがってくるのは間違いないようだ。




8/9(日) 昨シーズンのリーグ覇者とカップ戦覇者が対決する

コミュニティシールドが行われた。


リーグ覇者のユナイテッドはクリスティアーノ・ロナウドとテベスという前線の主力選手を放出し、

攻撃面での迫力が無くなってしまうことが懸念されている。


一方、カップ戦覇者のチェルシーはアンチェロッティという名監督を新たに迎えたものの、

メンバーはほとんど変わらす、

放出濃厚だったデコやリカルド・カルバーリョらもどうやら残留を決めたみたいで、

昨シーズンとの戦力差は全くない。


おそらくはこの2チームにアーセナルとリヴァプールを加えた、

いわゆるBIG4と呼ばれるチームが今シーズンもプレミアリーグを牽引していくのだろうが、

昨シーズンに次ぐ超大型補強を敢行したマンチェスター・シティや、

戦力整備を着々と進めているトットナムなどが横やりを入れる存在となってくるだろう。


とにもかくにもこのコミュニティシールドの結果を報告すると、

2-2の末のPK戦でチェルシーが勝利した。


アンチェロッティ監督は幸先の良いプレミアでのスタートに満足しただろう。


そしてオーウェン加入というサプライズを施したファーガソン監督は、

もう一人ぐらい補強が必要かも…と思ったかもしれない。


ナニの強烈なゴールで先制はしたものの、

その後勢いはずるずるとチェルシーに傾き、

絶対的なフィニッシャーを失った前線は

ベルバトフのボール捌きとルーニーのゲームメイク、

それにパク・チ・ソンの執拗なプレスに、

尻すぼみするナニのドリブル突破、

更には新加入のバレンシアを投入するも明らかなビッグクラブでの経験不足を露呈していた。


テベスがいればそこは強引にでもシュートをうったのに、

ロナウドがいればもっと簡単に裏を取れたのに、

という場面は何度もあった。


チェルシーは徐々に自分達のペースにゲームをコントロールすると、

ドログバとアネルカの2トップがそれぞれ個人プレーでDFを突破し、

ほとんど連係プレーは見ることができなかったが、

それはそれでとても強力な攻撃に見えた。


ランパードのゲームメイクには少々物足りなさを感じたが、

チェフの安定感とA・コールのオーバーラップは目をみはるものがあった。


この試合勝ったのはチェルシー、

そして、今シーズンはチェルシーの大人なサッカーがプレミアを支配しそうな雰囲気さえした。



あなたは今シーズンをどう占うだろうか…





この冬遠いロシアの地からやってきた男が危機に陥ったヤングガナーズを立ち直らせた。


大黒柱セスク・ファブレガスの長期離脱を筆頭に攻撃の軸となる選手がケガに泣き、ここまでアーセナルはビッグ4の地位を失いかけている。


実際今シーズン快進撃を見せているアストン・ビラの後塵を拝しており、これ以上は取りこぼしを許されない状態だ。


そしてこんなボロボロの状態を脱するためにヴェンゲルが呼び寄せたのがユーロで素晴らしい活躍を見せたアルシャビンなのだ。


それではアルシャビンというプレーヤーは一体どのようなプレーをするのか、そして、そのプレーはプレミアでも通用するのか。


アルシャビンのコンディションが上がりきっていない状態でこれを判断するのはいささか尚早かもしれないが、彼がアーセナルで試合に初めて先発したサンダランド戦からフルアム戦、WBA戦の3試合を観た中でそれを検証していきたいと思う。


まず0-0という結果に終わったサンダランド戦、この試合でのアルシャビンのコンディションは50%といったところで、時折見せるキラリと輝くプレーもその精度を欠き、ポテンシャルの高さを示したもののチームを勝利へ導くことはできなかった。


この試合では消えている時間が多く、最後の方はほとんど足が止まっていたが、次の試合がとても楽しみな気がした。


そして続くフルアム戦、この試合もフルアムの堅い守備を崩すことはできず結果はまたも0-0のスコアレスドローだったが、アルシャビンの調子は65%と前の試合よりも上がっているように見て取れた。


攻撃参加にも積極的な姿勢が見られ、サンダランド戦では遠慮がちに見えた彼のプレーがこの試合では活き活きとしている時さえあった。


といってもまだまだ運動量も上がっておらず、決定的な仕事まではいかなかったが、強烈なシュートを放ち相手GKを脅かすなど随所に好プレーが見られ、このまま調子が上がり続ければとても頼もしい存在になる予感がした。


そして迎えた対WBA戦、スコアは久々勝利となる3-1で、ベントナーの活躍が目立つ試合となった。


最下位のチーム相手に当たり前の勝利といえばそうなのだが、この日のアーセナルはチーム全体としてこれまでチームに存在していたシュートへの躊躇が少なく、ベントナーの2得点が示す様に非常に積極的な仕掛けをしていた。


そしてアルシャビンの調子も70%程度まで上がってきており、攻撃面だけではなく前線からボールをチェイスするシーンも見られ、コロ・トゥレのゴールをアシストしたFKではそのキック精度の高さを示してくれた。


それ以外でもベントナーとの相性が良く、パスを受けてシュートへ持ち込んだり、ドリブルで仕掛けるなど積極的にゴールを狙ったが初ゴールにはおしくも届かなかった。


アルシャビンの良いプレーが目立つ半面、これまでチームの攻撃を一手に引き受けていたナスリの動きが芳しくなかったことが少し残念で、それは今後コンビネーションを高め二人の関係が改善されることを期待したい。


このようにアルシャビンは十分なコンディション調整ができていない中もプレミアでやっていけることを示し、ダ・シウバやセスク、ウォルコットやロシツキーが復帰する事を考えるとアーセナルの美しいサッカーがまた見れるだろう。


ヤングガナーズがロシアの星と共に再びピッチ上で輝きを取り戻し、美しいハーモニーを奏でることを期待したい。