イングランド・プレミアリーグ学 -11ページ目

イングランド・プレミアリーグ学

イングランド・プレミアリーグを色んな角度から分析していく学術的ブログ☆

アーセナル4位




■対戦相手


 マンチェスター・C12位) 




■日付/場所


  2008/11/22   シティ・オブ・マンチェスター(A) 



■フォーメーション



FW       ファン・ペルシ    ベントナー     



MF  ナスリ    ソング     デニウソン   ディアビ(~69) 


      

DF   クリシー   シルベストル  ジュル    ホイト(~60)



GK               アルムニア


 

SUB:ファビアンスキ、ギブス、ウィルシャー、ラムジー(60~)、

    ベラ(69~)、ランズブリー、シンプソン、


■結果



       WONキラキラ               LOST 

  マンチェスター・C 3  -  0 アーセナル


得点者  45分 アイルランド

      56分 ロビーニョ

      90分 スタリッジ(PK)





■試合評価(最高10点)



攻撃 4点


・セスクが出場停止処分、ウォルコットが肩の脱臼による戦線離脱、更にサニャもアデバヨールもいない状況で、アーセナル陣容に少し暗雲が立ちこめていました。


・立ち上がりは落ちついてパスをまわし、いつものようにポゼッション率の高い試合を展開していましたが、ただパスをまわしてボールをキープするだけで、効果的な仕掛けは見られませんでした。


・攻撃になかなかアクセントがつけられない中、右サイドのディアビが独特のリズムでボールをキープします。


・しかし、周りの選手がディアビのボールキープに対して全く連動性を示さず、結局行き詰まってボールをDFまで下げてしまうシーンが何度かありました。


・左サイドのナスリはアーセナルの攻撃が弛緩している中でも一人火を噴き、上手いターンから何度か左サイドを突破するシーンが見られました。


・前半の始めの方は一応集中力に欠けることなくプレーしていましたが、攻撃が上手くいかない苛立ちから徐々に集中を欠き、ボールを奪われてシティにカウンターを受けるシーンが多くなりました。



守備 3点


・ここのところ非常に不安定なアーセナルのDF陣は、この試合も右サイドのサニャとセンターのトゥレを欠き、更にギャラスは前節のアストン・ビラ戦の後にチームメイトを叱責し、その反感をくらってキャプテンを外されるという騒動にまで発展しました。


・そのためマンチェスターへの遠征にも参加せずという状況になり、急遽キャプテンはアルムニアが担うことになりました。


・やはりこの試合もDF陣はパットせず、シルベストルとジュルのセンターは不安定で、右サイドに入ったホイトは終始危うさを醸し出していました。


・左サイドのクリシーはこの中では安定したパフォーマンスを見せているように見えましたが、時々集中力に欠けるプレーを見せるなど、ギャラスが激怒するのも頷ける内容でした。


・中盤の守備でもソングとデニウソンではバランスが悪く、二人ともが守備よりにプレーしているにもかかわらず、相手にプレッシャーを与えているようには見えませんでした。


・最初の失点は完全にDFのボール処置ミスによる失点だったし、2点目も綺麗にスルーパスを通されてしまっていました。


・GKのアルムニアのキャプテンシーも全く感じられず、アーセナル崩壊のカウントダウンが始まったような試合内容でした。



■注目選手


サミル・ナスリ…フランスの将軍・ジダンの後継者の呼び声も高い、フランスの若き司令塔。プレースタイルこそジズーのそれとは違いますが、両足の正確なシュート、絶妙なボールコントロール技術はジズーにもひけをとりません。この試合は前半いくつか見せ場を作りましたが、後半はほとんど影を薄め、まだチームメイトに気を使いながらプレーをしているという感が否めませんでした。




■今後の注目ポイント


・ヴェンゲル監督は完全にチームが崩壊してしまう前に、もう一度チームを団結させることが出来るでしょうか…


・テクニシャン揃いのチームなため、ハードワークによってチームを盛り上げてくれる選手が一人中盤に欲しいですね。


・ギャラスの今後はどうなってしまうでしょうか…







マンチェスター・C12位



■対戦相手


 アーセナル4位) 




■日付/場所


  2008/11/22   シティ・オブ・マンチェスター(H) 



■フォーメーション



FW           ベンジャニ(~88)


    ロビーニョ(~82)        ヴァッセル(~73)

MF   

       アイルランド       フィリップス


              コンパニ


DF   ガリード    ダン   リチャーズ    サバレタ



GK               ハート


 

SUB:シュマイケル、オノーハ、ベン・ハイム、ハマン(82~)、

    エラーノ(73~)、スタリッジ(88~)、エバンス、




■結果



       WONキラキラ               LOST 

  マンチェスター・C 3  -  0 アーセナル


得点者  45分 アイルランド

      56分 ロビーニョ

      90分 スタリッジ(PK)





■試合評価(最高10点)



攻撃 8点


・この試合ショーン・ライト・フィリップスは比較的中央でプレーをしていました。


・攻撃の中心はやはりロビーニョでしたが、ヴァッセルがまだ新しくなったチームのリズムに乗り切れていませんでした。


・シティはカウンターからの攻撃は破壊力抜群で、電光石火の攻めを見せますが、逆に相手が引いてしまった状態を崩す仕掛けは見られませんでした。


・しかし、45分と56分にとった得点はいずれもカウンターからの素早い攻めから生まれた得点で、特にロビーニョがループで決めた得点は今シーズンのシティを象徴するような、華麗でエンターテイメント性溢れるゴールでした。


・中央でプレーしていたフィリップスも持ち味を消すことなく、インターセプトからそのままドリブルで中央を突破し、ロビーニョへの完璧なスルーパスを通すなど非常に活躍を見せていました。


・ベンジャニの存在感が昨シーズンポーツマスにいた時よりあまり感じれませんでした。


・中盤のアイルランドは攻守のバランスをしっかりと取り、勝負ポイントには必ずゴール前に顔を出すなど、味のあるプレーを見せていました。


・後半ロスタイムには替わって入ったスタリッジがペナルティエリア内で勝負を仕掛けPKを獲得し、それを自分でしっかりと決めて、アーセナルに対して完全勝利をあげました。




守備 7点


・守備に関しては安定したDF陣とアンカー役のコンパニが堅い守備を見せ、アーセナルに得点を与えませんでしたが、アーセナルのミスに大いに助けられた試合でもありました。


・コンパニとアイルランドの守備時の連携は良く、ゴール前でも体を張って相手を止めるシーンが見られました。


・ダンとリチャーズのコンビネーションも安定感があり、GKのジョン・ハートの活躍もありました。


・足元の技術が高いアーセナルの選手に対して決して飛び込まず、前を向かせないように執拗にプレスをかけていました。


・右サイドを時々ナスリに突破されるシーンもありましたが、致命的なものにはなりませんでした。


・守備の時間が多かった試合でしたが、全選手が非常に集中しており、インターセプトからのカウンターは非常に効果的でした。



■注目選手


ロビーニョ…足元はプレミア屈指の技術を誇り、相手をあざ笑うかのようなボールタッチで試合を楽しんでいました。この試合でも攻撃の起点からフィニッシュまで攻撃シーンには必ずロビーニョは絡んでいました。



スティーブン・アイルランド…攻守のバランスを巧みに取り、ボールさばきも冷静沈着で、チャンスと見れば積極的にゴール前に顔を出す、非常に有能なMFです。アーセナルのパス回しに対しても体を張ってボールを奪いにいき、一方で先制点を奪うなど攻守共に奮闘していました。



■今後の注目ポイント


・カウンターには鋭さを持っていますが、相手が引いた状態からどのように崩していくのかが注目になります。


・ロビーニョにボールを集め、彼の閃きによって得点が生まれるシーンが多いですが、もし彼が完璧に封じられたら攻撃パターンを失いかねません。


・ヴァッセルとベンジャニの有効な起用法を模索したいところです。







アーロン・レノン



■チーム/出身地


  トットナム・ホットスパー (05/06シーズン~)


  イングランド (代表キャップあり)



■ポジション


  右サイドMF (ウィングも可)



■評価(最高★×5)


  スピード        ★★★★★


  テクニック       ★★★★


  ボディコンタクト    ★★


  キック精度       ★★


  特徴


慎重165cmと体格的にハンデを背負っていますが、その有り余るほどの圧倒的なスピードと細かなステップワークで相手に触らせないドリブルが最大の特徴です。

キック精度にはやや難があるものの、右サイドをゴールエリア深くまで切り込み、ショートパスを中へ流すプレーは相手に決定的なダメージを与えます。

味方はただ良いポジショニングを取り、あとはゴールへ流し込むだけ。

それほどまでに彼のドリブルは破壊的で、ボディコンタクトの弱さやクロス精度の低さという短所を大きくカバーする長所があります。




■期待される役割


・スパーズにはベントリーという職人的なクロッサーがいますが、レノンの切れ味鋭いドリブルは右サイドを崩す大きな武器です。


・途中出場の時でもそのパフォーマンスを遺憾なく発揮できるように、安定感が求められます。