08/09シーズン アーセナルVSトットナム  #49 | イングランド・プレミアリーグ学

イングランド・プレミアリーグ学

イングランド・プレミアリーグを色んな角度から分析していく学術的ブログ☆

アーセナルのホーム、エミレーツ・スタジアムで行われた


アーセナル4位) VS トットナム20位



■スターティングメンバー


   アーセナル     トットナム


   GK アルムニア      GK ゴメス

   DF サニャ          DF ハットン

      ギャラス           エコット

      シルベストル         ウッドゲイト

       クリシー             チョルルカ

   MF セスク           MF ベントリー

       ナスリ               ハドルストーン

       デニウソン            ジーナス

       ウォルコット           ベイル

   FW ファン・ペルシ          モドリッチ

       アデバヨール       FW パブリチェンコ



■試合分析


前節はアウェイでウエスト・ハムを2対0で下したアーセナルですが、チームとしての不安定さはまだ残っている様です。


徐々にケガから選手が戻ってきて戦力も整備されつつありますが、果たしてこの試合はどのような展開を見せるでしょうか…


一方のトットナムはポーツマスから引き抜いたレドナップ監督が早くも好影響を与えたのか、前節やっとボルトン相手に今シーズン初勝利をあげました。


チームのポテンシャルから考えれば勝って当然でしたが、何かきっかけが欲しかったのかもしれません。


トットナムはこれを機に最下位から脱出し、上位をうかがって欲しいところですがアーセナル相手にどこまでできるのか楽しみです。


アーセナルは右サイドにサニャが先発復帰を果たしました。


前節も後半ロスタイムに登場してきましたが、この右サイドのハードワーカーが居ると居ないではアーセナルのやるサッカーも大きく代わってきます。


左サイドのクリシーと共にフランス代表両サイドのスピードと突破力はプレミア屈指の攻撃的DFと言えます。


前半立ち上がりはアーセナルパス回しが少し落ちつきません。


というのもトットナムの選手達が積極的な姿勢を見せ、中盤でのプレスを激しくかけていました。


トットナムの試合を見るのはこれで2試合目ですが、明らかにポーツマス戦で見た時よりも動きが変わっていました。


これも新監督のハリー・レドナップの影響があるのでしょうか、13分には中盤の混戦からベントリーが浮いた玉をコントロールし、そのままロングシュート!!


GKのアルムニアが少し前に出ていたのを確認していたのか、アルムニアは手に当てますがそのままゴールに吸い込まれて意外な先制点となりました。


ベントリーのサッカーセンスと正確無比なキックには本当に驚かされました。


この試合ベントリーはブラックバーンにいた時のように活き活きとしたプレーをみせていました。


これで目を覚ましたアーセナルでしたが、22分にCKをGKのゴメスがこぼしたところにギャラスが狙いますが枠を捉えられません。


アーセナルは少し攻撃のリズムが悪い気がしましたが、ウォルコットが再三ドリブルで仕掛けシュートを放ちます。


残念ながらゴールにはなりませんでしたが、ウォルコットのボールの受け方やドリブルは素晴らしく、今の彼を止めれる選手はなかなかいないでしょう。


トットナムはその対策として普段左サイドのDFで起用されているベイルを一つ前のポジションに置き、攻撃を仕掛けつつもウォルコットに対しては2枚で対応する作戦をとっていました。


この作戦が功を奏したのか、ウォルコットに決定的な仕事をさせるまでには至りませんでしたが、再三のドリブル突破に対しベイルが守備をする時間が多く、攻撃参加をする事はほとんどありませんでした。


個人的にはベイルを攻撃的なポジションで使った方が面白いと思うので、レドナップがこの試合で一つ前のポジションで起用したことに期待を持ちましたが、ただのウォルコット対策だったので少し残念でした。


試合の流れは徐々にアーセナルへと傾き、37分CKからシルベストルがヘディング出合わせて同点に追いつきます。


セットプレーを苦手とするアーセナルですが、シルベストルの加入によって少しはましになったのかもしれません。


後半に入ってもすぐ46分にFKをギャラスがヘディングで叩き込んで、アーセナルらしからぬ得点で逆転に成功しました。


トットナムも司令塔のモドリッチがボールをキープしチャンスメイクを試みますが、FWのパブリチェンコとの連携が上手くいっていないせいかドリブルで持ちすぎてボールを奪われるシーンが何度かありました。


どうもパブリチェンコはまだチームに馴染んでおらず、前節ボルトン相手に得点をあげましたが試合中消えている時間帯が長い気がします。


60分アデバヨールがゴール前で決定機を迎えますが、枠を外してしまいます。


アデバヨールはウエスト・ハム戦でも得点をあげているように、その得点感覚は未だに健在ですが、昨シーズンほどのゴール前での落ち着きが見られません。


シュートを狙う積極性や確実性が欠けている点が今シーズンのアーセナルの爆発力に繋がらない一因でしょう。


トットナムは後半ほとんどアーセナルに試合を支配されていました。


62分ベントリーが右からまたも意表をついた強烈なシュートを放ちますが、これはしっかりとアルムニアが抑えます。


すると64分ファン・ペルシの鋭いパスにナスリが抜け出し、GKが出てきたところをボールを浮かしてループで狙います。


これを後ろから走ってきたアデバヨールが押し込んでスコアを3 - 1とします。


65分動きの悪かったパブリチェンコに替えてダレン・ベントが入ると、その直後に中央からハドルストーンが強烈なシュートを放ち、GKがこぼしたところをベントが押し込んでアーセナルに迫ります。


しかし、すかさずアデバヨールがDFから奪ったボールをファン・ペルシにパスし、これをファン・ペルシが苦手な右足で豪快に蹴り込んで更に突き放します。


壮絶な撃ち合いとなったノース・ロンドン・ダービーでしたが、攻撃力に勝るアーセナルが4点目を奪って試合は決まり、75分にはウォルコットを休ませエブエを入れる余裕さえありました。


そしてそのまま終始アーセナルペースで試合は終了…


かと思われましたが、なんと89分クリシーが足を滑らせジーナスがボールをかっさらいそのまま持ち込んでシュート!!


これが綺麗にゴールに吸い込まれ4 - 3とします。


トットナムもここまでよくアーセナルに食らいつきましたが、あと一歩のところでアーセナルには届きません。


がしかし、ロスタイムに入りアーセナルが一瞬気を緩めた隙に、なんとモドリッチがミドルシュート!!


これがポストに当たって跳ね返ったところを途中出場のレノンが押し込んで、アーセナルに追いつきました。


まさかの試合展開にヴェンゲル監督は怒り心頭、トットナムのレドナップ監督はやはり何かを持っているのか…


奇跡の同点弾にエミレーツ・スタジアムは静まりかえり試合終了のホイッスルが響き渡りました。


監督が替わっただけでここまでチームが変わってしまうものなのでしょうか、それともただアーセナルが気を抜いてしまったのでしょうか。


この判断は意見が分かれるところですが、次節のリヴァプール戦ではっきりすることでしょう。


勝ち点3を逃したアーセナルは不安定さがより顕著にならないことを祈るばかりです。



■結果


    

                   DRAW

   アーセナル 4  -  4 トットナム


得点者 37分 シルベストル      13分 ベントリー

      46分 ギャラス         67分 ベント

      64分 アデバヨール      89分 ジーナス

      68分 ファン・ペルシ      90分 レノン