Christian Rizzo, <i>D'après une histoire vraie</i>
与野本町・さいたま芸術劇場(大ホール)。
コンセプト・振付・舞台美術・衣裳デザイン/クリスチャン・リゾー(Christian Rizzo)、出演/ユネス・アブラクル(Youness Aboulakoul)、ファビアン・アルマキエヴィッチ(Fabien Almakiewicz)、ヤイル・バレリ(Yaïr Barelli)、マッシモ・フスコ(Massimo Fusco)、ペップ・ガリゲス(Pep Garrigues)、ケレム・ゲレベック(Kerem Gelebek)、フィリペ・ロウレンソ(Filipe Lourenço)、ロベルト・マルティネス(Roberto Martínez)、ドラム/ディディエ・アンバクト(Didier Ambact)&キングQ4(King Q4)
ツイン・ドラムによる規則性のはっきりしたビート、反復性のある振付や民俗舞踊風のフォーメーション、そしてジャドソン的に脱力した体。こうした、一見したところ混沌と無秩序を孕んでいそうな素材を、あくまで滑らかに洗練された形に整え、緻密に演じる。いわゆる「コンテンポラリーダンス」の作例というか、むしろ端的に「バレエ」だと思った。