今日は千秋楽を迎えた

舞台もののふシリーズ 最終章
「駆けはやぶさ ひと大和」

について書きたいと思います。


初めてこのお話を頂いた時、
人気シリーズの最終章に、
よくわからないやつが主演で、
さらにテーマソングの作詞、歌唱をするなんて聞いたら絶対にシリーズのファンの方を不安にさせてしまうだろうな
と思いました。
本当に僕なんかでいいのかな、、、と何度も疑問に感じました。

そして、
舞台のビジュアル撮影の日にいくつか雑誌などの取材が入っていて、その一つに前作の主演の青木さんと対談をするというものがありました。
青木さんの作品に対する思いを聞いていて、
僕もこの作品を同じくらい愛せなければ、
きっとたくさんの方に失礼になるし、
迷惑になるなと思いました。


一生懸命役に向き合い、
このシリーズを愛して愛し抜けば歌詞だってすぐに浮かんでくると思いました。

ただ愛せるかどうかってやっぱり愛したいと思っても出来るものではなくて、自分に嘘はつけない分、心の底から愛せる作品じゃないとヤバイなと心配していました。

台本が届きすぐにその不安は消えました。
前作、前々作のDVDも何度も観ました。

そこから浮かんできたものを、
曲のメロディが出来上がる前に既に箇条書きにしていました。

作曲家の坂詰さんと曲に関するディスカッションをしてその時点で既に期限まで残り2週間を切っていましたが、短い時間で本当に素敵な曲にしてくださりました。

今回の歌詞、実は2時間少しでかけてしまいました。
僕の中では本当に早く書けました。
時間をかけたから良いものが出来るとか、逆に早いから凄いとかではなく、
それほどに書きたいことに溢れていました。
この時、やっぱりこの作品を愛せてるんだなと一番実感出来ました。
書きたすぎていれれなかったことも沢山あります。


これは僕が普段Da-iCEの曲のレコーディングをする時に心がけていることなのですが、
CDで何度も聴いてもらえるようにあえてシンプルに癖のないよう、且つあんまり感情を込めすぎずに歌うということをしています。
あまり感情を込めると重くなってリピートされ辛いことがあるからなのです、、、
なのでなるべく爽やかに軽めの声で歌うことを意識しています。

逆にライブは思いのまま、音程を当てることなどよりも魂で力強く耳に残るように歌うことを心がけています。

だから僕はレコーディングの声とライブの声が明らかに違うことが多々あります。
その日のメンタルによって歌声もすごく変わります。

ですが、今回の楽曲はライブと同じ感覚でレコーディングさせていただきました。
一言一言に魂を込めて歌うことで、
劇中で流れた時にライブに近い魂の叫びと力強さと少しの儚さのある耳残り感を感じてもらいたいなと思ったからです。


僕がこの楽曲を通して一番伝えたかった
もののふシリーズの本質は、

「それぞれの正義」

です。
Dメロにも書いていますが、
「それぞれの正義」があるからこそ誓いが生まれる。

きっとみんなその誓いを護りたいが為に争いが起こってしまっていると思います。


新政府軍も旧幕府軍もそれ以外の派閥も、
もっと言えばその中にいる一人一人にも、
それぞれの正義があります。

目線を誰にするかで物語の見解が変わっていくのがこのもののふシリーズの素敵なところだと思います。

だからこそ、それをテーマに書きました。


そしてタイトルの

「終わりある旅」

これは斎藤さんのセリフ、そして今回西田さんが顔合わせの時に全員に言ってくださった言葉、
「集団は始まりが頂点」
という言葉からインスピレーションを受けて書きました。

このもののふシリーズも劇中の新撰組も、
誓いをたてたからこそ集団になり、終わりに向かって進んできました。

誓いの先には終わりがある。

誓いを立てた時の幸せな気持ちと満ち溢れるやる気、そこにある少しの儚さや寂しさを表現したかっのです。


同じ一秒がないからこそ、
このもののふシリーズで僕は、
中島登さんの21回、21通りの似ているようで違う人生を歩むことができました。

日によって変わるセリフも、言い回しも、時には大事なところで噛んだりする中島登もいたと思います。
最後のシーンで、
いつまでたっても涙が止まらない日、
清々しい気持ちの日、
笑顔であふれていた日、
全て1度の人生。
セリフは同じでも同じ日なんて、同じ時間なんて、同じ人生なんて一度もなかったです。

こんな風に思えて、
こんなにも愛せる作品に出逢えて幸せでした。




僕、花村想太の人生の一秒と、カンパニーのみなさん、スタッフのみなさん、そしてお客様の一秒が長い人生のうちたった少しでも交わって同じ思い出が出来たこと、本当に幸せです。



また皆さまと僕の人生が、たった一秒でも交わり合えたら幸せです。



そして、
やはり僕は音楽が大好きです。
今回、その音楽という表現方法で
この作品の愛を伝えさせていただけて、
この作品を世に伝える、残していく為の納得いく歌詞がかけて幸せでした。

中島登さんのように芸術で仲間の凄さ、愛するものの凄さを伝えれて僕は本望です。

音楽をやってきて良かった、
そしてこのカンパニー、シリーズに出逢えて良かった。

いつかまた舞台に立てたら嬉しいです。

ここからまた歌手の花村想太として、
一生懸命音楽で思いを伝えていきます。



写真は、幼馴染で最後にはお嫁さんになる、音海ちゃん、、、いや琴ちゃんと!




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あともう一枚!!!








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あれ、、、?!
後ろに、、、、
土方さん?!?!?!


幸せだったなー。

あーもう一回したい。


みんなと乾杯したいなー。