昨日からの強風で林はあらかた裸になってしまった。以前から道端に吹き溜まった落ち葉を集めて一輪車で運んでいたが、昨日からはそれどころじゃない。
水路を流れ流れて来た落ち葉が、溜まって溜まって流れをせき止めてしまう。掬っても掬ってもすぐまた溜まる。
畑の前では水路が直角に曲がって道の下をくぐって流れている。気づかない間にその直角部分に落ち葉が詰まって水が道に溢れんばかりになっていた。
長靴をはいて道の真下のトンネルみたいな部分に頭を突っ込んで落ち葉を掻き出し、反対側から三つ鍬で掻き出しを繰り返して、ビショビショ、泥だらけになった。
これに懲りて、少し上のほうで落ち葉が溜まるように細工して、できるだけここで掬い取るようにしている。
落ち葉、侮りがたし。強風が吹く日は特に水路に要注意だ。
ところで、この落ち葉。先日、ふと気づいた。このへんの人は落ち葉とは言わず「木の葉」と言うと。
アクセントも少し違う。一般には「木の葉」は「紀の国」のように「き」にアクセントが来るが、このへんの人は「の」にアクセントを置く。
近所のおばあちゃんが話してくれた。「昔は木の葉が尊くてね、道に積もったのは誰でも掃いてよかったけど、そこから中の山は勝手に掃いちゃいけんこんになってた。たまたまちょっと中まで掃いちゃった子どもがいてね、山の持ち主のおばあさんにえらく怒られてね、かわいそうだったよ」
今は昔。落ち葉堆肥を作る人もいなくなって、山の木の葉は積もる一方だ。