ツタンカーメンのエンドウ。3000年前のエジプト王家の谷のツタンカーメンの墓から発見されたといわれている、赤紫色の莢のとても美しい豆だ。今年初めて作って、若い緑色の豆をお米と一緒に炊いてお赤飯にした。
その後、莢が枯れたものを収穫、干して来年用の種を採った。
この種は在来種、固定種を専門に扱う種屋さんとして知る人ぞ知る埼玉の野口種苗さんから購入。
先日、野口種苗さんを訪ねてお話を聞く機会があり、このエンドウについても尋ねたところ、
なんと、ツタンカーメンの墓から出てきたとはまったくの伝説だそうだ。そういう話とともに日本に入ってきた豆なのだと。
「じゃ、もとはどこのどういう豆だったんでしょう?」
「それがわからないんですよ」
「それがわからないんですよ」
狐につままれた感じ。でも、どこのどういう豆か不明なら、逆に伝説を楽しんでいたらいいのか…
遅まきながらこの日知ったことだが、豆は開花したときにすでに自分の花粉で受粉しているから、ぶれないと。交雑の心配なく種を採ることができる。
その種、莢から出すと、待ってましたとばかりに小さな黒い虫が何匹も這い出てきて、潰す間もなく羽ばたいて飛び去っていった。
豆の選別をしていると、穴あき豆がたくさん見つかった。
あの黒い虫さんがこの中にお住まいになって、豆の栄養をたっぷり横取りしてお育ちになった跡だろうか。憎らしい。