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家に通じるアプローチの先、石の門柱の上に渡したアーチで、雨の中、野バラの園芸種、ロサ・ムルティフローラが咲いている。

馥郁たる香り。少し離れたところにいても漂ってくる。近くに行けば、さらに香る。

ロサ・・・はこの時期だけ、1年に1度だけの宝物だ。

とどめることはできない。もうすぐ視界から消えていく。

田んぼや畑が暮らしの中心になって、もう花なんてしゃらくさいと、ほんの時たま思う自分だが、

このバラだけは変わらずに愛しい。

今年はほとんど剪定しなかったので、枝は乱れ放題。

石の門柱の左側にも長ーく伸びて、家が半分隠れてしまっている。

花が終わったら、心置きなく剪定する。

ロサ・・・の下で陰になって耐えている植物に日を当ててあげるためにも。