三つ鍬は酷使しすぎて柄が折れてしまったまま。鍬は刃が石に当たってこぼれてしまい、柄も緩んでしまった。自分で楔を打ち込んだのだが、はずれやすくてずっと調子が悪い。近所のおばあちゃんが「どこそこで柄をちゃんと付けてくれるよ」と教えてくれたので、昔鍛冶屋さん、今金物屋さんへ持っていった。
刃こぼれを見てオジさんは「○○(我が家のあたり)は真土(まつち=粘土土)が多いからなぁ。石もあるし」
翌日、柄も入り、刃こぼれも直り、楔もしっかり打ち込まれていた。オジさんが「この鍬じゃ、大変じゃないか。○○の人はこういう鍬を使ってるよ」と見せてくれたのが、幅が普通の鍬の半分ほどで長さは余計にある鍬。柄の角度はとても低い。
甲州鍬というそうだ。真土にスッスッと入る上に、一度にすくう土の量が少ないから疲れないのだとか。
ホームセンターにはこういう鍬はなかった。当然だ。全国一律のものを扱うのだもの。我が畑は不耕起が基本だが、どうしても鍬が必要なところ、必要な時もある。甲州鍬、1本購入した。
昔鍛冶屋さんは地元密着だ。ああ、だれそれさんに聞いて来たかと知って、ド素人にも親切にアドバイスしてくれる。商品の数はささやかだが、でも、多ければいいというものでもない。
歩いていける距離だし、これからもお世話になりそうだ。
多分、今のオジさんの代で商いは終わりだろうが。
多分、今のオジさんの代で商いは終わりだろうが。