
中秋の名月の3日、地元の築200年の古民家「八代家住宅」で「お月見コンサート 篠笛と朗読の夕べ」があった。「見るだけじゃもったいない! 重要文化財 八代家住宅」と銘打った地元NPO法人によるイベントの第2回目だ。
(昨年度から八代家住宅サポーターズの1員として、イベントの都度ボランティアでお手伝いしている。今回の担当はカマドの火の管理がメイン)

コンサートに先立って、子どもたちがお月見団子作り。やさしく、わかりやすく手順を教えてくれたのは、地元のおかあさんたち。どの子の顔も楽しそう。小さい子は泥遊び感覚ではしゃいで、さらに楽しそう。
囲炉裏の炭火で焼いてお醤油をつけたのと、黄な粉とお砂糖をまぶしたのと。お皿と箸を手に「早くたべたいなぁ」と待ちかねていた子どもたち。ほおばって、お代わりして、おみやげにまたもらって、大満足の様子だった。

夕闇が迫り始めて、いよいよコンサートと朗読。古民家と中秋の名月と篠笛というまたとない組み合わせに、来場者も期待通りの多さだった。月も顔を見せてくれた。時々雲に隠れはしたが、月に群雲もまた風情があった。
「荒城の月幻想曲」「サマルカンド望郷」などの独奏、二重奏がしっとりと流れ、合間に朗読を挟んで次第に雰囲気が高まってきたところで一休み。
休憩後はイベントのハイライト、樋口一葉の『十三夜』の朗読。朗読ボランティアのベテランさん2人がさすが、聴かせてくれた。そして、篠笛は日本各地の子守唄のメドレーと「月の砂漠」。
田舎暮らしはなにやかやとせわしくて、静かに月を見上げることなど滅多にないのが実情だが、ボランティア参加しているおかげで、普段の不風流を一挙に返上できた感じ。帰り道の夜闇に篠笛の余韻が香っていた。