昨日アップした農作業風景のポストカードの中のドイツの中世の絵。手にした鎌にばかり注目していたが、なんだか訳がわからない感じが消せないでいた。左側の人物は麦刈りしていない。それどころか、まったく場違い。手に鷹を止まらせている。足元には犬、しかも猟犬のよう。なんで麦畑にこんな人やこんな犬が?
右の人物は髪が長くて女性らしいが、こちらもどう見ても一生懸命麦刈りしている様子じゃない。
そこで、南ドイツに住む実妹に、ポストカードの裏面に書かれたドイツ語の説明文の意味を尋ねてみたら、あれまあ、まあ…
「この小画像は中世時代の13世紀、貴族出身のクンツ フォン ローゼンハイムという人が自筆で描いたものです。
中世時代の騎士の唯一の楽しみは狩りで、この絵は騎士のハンターと若い女の子との麦畑での密会を描いているシーンです。見てわかるようにハンターのベルトには収獲袋や刀をかけてますね。それから鷹もいますね」。だって!
そうだったのか! それなら、右の人物の上の空ぶり、わかる、わかる。
麦畑って、許容量が抜群なんだなぁ。 今は昔だけれど、日本も同じだった。麦畑は野良の密会に都合よかったし、「誰かさんと誰かさんが麦畑…」なんて歌もある。田んぼじゃ、密会はできないものなぁ…
麦と人との、食だけではないもう1つ別の関係に感心しながら、密会無縁人間は、目下、せっせと麦の束を叩いて脱穀して、篩いでふるっている。