これまで2回、藁と大豆だけで納豆を作ろうと試みているが、糸を引くところまでいかない。もうちょっとなんだけどなぁ… と思っているうちに、ふと、気づいた。どんな納豆がいいのか、自分なりのイメージや期待がない。つまり、納豆に気持ちが入ってない。
たとえば、小さいころにおばあちゃんが作ってくれた納豆とか、とっくに廃業してしまったどこそこの納豆屋さんの納豆とか… そんなたぐいの+αがまったくない。とにかく作ってみたい、それだけだった。
たまたま、old-beanさん(http://old-bean.jugem.jp/)から桧山納豆のことを聞いた。初めて知る秋田名物に心引かれた。すでによく知られていることだろうが、
桧山納豆は、秋田県能代市の地元特産の「白神大豆」のみを使い、昔ながらの藁づとですべて手作りで熟成させているとのこと。江戸時代初期(1600年代)に作詞された「秋田音頭」にも唄われているとか。代々、家伝の製法を受け継ぎ、現在の当主は14代目だそうだ。
すぐに注文した。届いたときは、ちょっとドキドキ。藁づと1つ持ってみたら、重い。これはうれしい(まっとうな食べ物は重いと思うので)。一口食べて、思わず「うまーい」。
納豆って、こんなにおいしいものだったのか! 1粒ずつが噛み応えがある。けれど、固くはない。糸の引きもすごい。強く粘る。よくある市販の納豆みたいにグシャッとしてない。腰が据わった粘りだ。
地に足が着いている、そんな味。感服というか、脱帽というか。
この桧山納豆を種納豆に使って納豆作りしてみたら、どうなるだろう? この誘惑、目下、かなり強い。まさか、藁づとは再利用はムリだろうが…