イメージ 1刈り取った黒大豆を下屋の下いっぱいに広げている。お日様に当たると、莢が開いて、ピチッ、ピチッと豆が弾ける音がする。

豆の脱穀に使う「豆たたき」という農具がほしいのだが、どこにも売ってない。というか、もともと売るor買うほどの農具ではなくて、たいていは山に入って適当な枝を見つけて使っていたようだ。

(→ イラストは「現代農業」2007年11月号から)

去年は棒で叩いて脱穀した。しながら、よし、暇になったら山でちょうどいい枝を探すぞと決めたのに、すっかり忘れて、また脱穀のときが巡って来てしまった。

今年は、端材を置いて、枝の根元を持ってバシ、バシと打ち付けるようにした。けっこうよく落ちる。

殻とゴミをざっと取り除いて、ふるいでふるって、水洗いしながら殻とゴミを取り除いて、天日干しして、袋に詰めて。手間だけれど、これで味噌も豆腐もできると思えば、やっぱり収穫はうれしい。

大豆作りも年々、変化がある。一昨年、第1回目は虫がものすごかった。脱穀中に小さい青虫がニョロニョロと四方八方に這い出て来た。黒大豆、黄大豆の両方を植えたが、黒大豆のほうが虫の入りが少なかったので、

2回目の去年は、黒大豆を多くした。虫は少しは減ったが、それでも、ニョロ… ニョロ… 3回目の今年は、黒大豆ばっかりにした。虫は激減して、カメムシもほんの数匹。収量も悪くない。豆も比較的きれい。まあまあ、満足のいく出来だ。

虫が少なくなった原因は、気候のせいか、あるいは、3年間、不耕起・無農薬・無肥料、かつ小麦との輪作を続けているせいか、あるいは、カマキリが多くなってたくさん虫を食べてくれたせいか。

今年は、確かに、カマキリが多かった。庭や畑でたくさん見かけたし、あちこちの大豆の枝に卵が産みつけられている。畝をあまりいじらないから、カマキリも住処にしやすいのかも。

毎年、「大豆は、最低3回は消毒しんと(しないと)、ダメだよ」と教えてくれる近所のおばあちゃん。黒大豆を見て「よくできたじゃん」と褒めてくれた。そして、豆をヒョイヒョイとつまんで、「干してるうちに、来年の種を選んどくだよ」と。

そうか、今のうちにいい豆を取りのけておけば、来年の種まきのとき慌てないですむんだな。早速、丸々と大きくて、傷もシワもない豆を選んだ。

今年の冬こそ、忘れないで、山で豆たたきにいい枝を探してこよう。