竹やぶ跡地で、小麦の種まきをした。足元は竹の切り株だらけ。去年もだったが、畝は当然立てられない。テープを引っ張って、固い地面に筋をつけて種を落としていく。
種の入れ物、ちょうどいいのがなかったが、ふと、もらいものの古い飯盒を思い出した。
試しに種を入れて、ぶら下げながら種まきしたら、軽い、持ちやすい。我ながら、グッドアイデア。
この竹やぶ跡地は、もと畑だったところ。ずっと以前、人に貸していたが、その人が作らなくなって、いつの間にか、横から(後ろから?)侵入してきた竹に一面覆われてしまった。
竹は伐採したが、懲りずに生えてくる新生竹と雑草の駆除にあえぎ通し。それでも、なんとかここを畑に戻したい。
一番困るのは、何を蒔くにも、植えるにも、土がない! 竹は地面を根っこで覆ってしまうのだ。
小麦を種まきした溝に両足でなけなしの土を寄せ集めながら(覆土とは名ばかり)、地面に言い聞かせる。
「もとは畑だったことを思い出すんだよ」
種を蒔く、苗を植えるのは、それを思い出させるため。
去年、植え込んだルバーブは、願い通り、かなりの大株になっている。元気な葉を見ると、竹に蹂躙された跡地が畑に戻るのも可能かなと感じてうれしくなる。