秋の気配が増す中、草は相変わらず伸びに伸びている。毎朝、刈り払い機の音がどこかから聞こえる。刈り払い機は、この草は刈って、ここに咲いてる花は残して、なんてことはやってられない。全部一緒くたに刈り倒す。繰り返し、繰り返し、刈り倒す。
そうすると、ヤワな草は絶えるが、しぶといイネ科の草が生き残って、結果、イネ科の厄介な草がどんどん増えると聞いた。
もちろん、刈り払い機は利点も多い。それを認めつつも、刈り払い機を持たない(かつ、好きでない)我が身は、いつも鎌で手刈り。
春から耕し始めた新しい畑は、上のほうが石垣と土手になっているが、この土手もやっぱり手刈りする。
ここには、ボーボーの草に混じって、ワレモコウとツリガネニンジンが生えている。毎回、2つとも大事に刈り残してきた(もし一緒くたに刈ってしまえば、草刈り時間はおそらく半分以下…)。
刈り残した甲斐あって、今、2つとも花を咲かせている。特に夕暮れどきの空に高く伸びるワレモコウは、 あぁ、秋の風情。
ここにオミナエシもあればなぁ… 前々から思っていた。庭のオミナエシの新株をいくつもポット上げしておいて、草刈りついでにワレモコウの間に植え込んだ。
ワレモコウとツリガネニンジンは、周辺の田畑の土手にもあるけれど(ただし、刈り払い機で刈られ刈られて、いつも葉っぱだけのことが多い) 、
オミナエシは、あたりのどこにもない。風が当たらない土手や道端に普通に生えていた昔。覚えている身には、ちょっとさびしい。
春には春の、秋には秋の野の花が咲く。かつての土手の豊穣。草刈りしながら、その面影を追いかける。
刈り払い機を持たないから、持っていても急傾斜だから、何よりも、狭い土手1枚だけだから、こんな酔狂、というのがホントのところだけれど。