病室に到着すると相方が泣きながら手を伸ばしてきた。
 「泣く」と言っても涙は出すことは無いが
 顔はしわくちゃにしていた。
 
 どうしたんだろう?
 
 真実は分からないが想像すると
 どうやら、看護師さんが「遅いねぇ。って話していたんですよ」
 って言っていたので、
 「遅いねぇ。遅いねぇ。」と言われることで
 私が来ないんじゃないかって心配になっちゃったのかもしれませんね。
 
 相方が伸ばしてきた手を掴むと
 引き寄せられるように引っ張って
 私にチュッをしてくれた相方。
 
 抱きしめながら「大丈夫だよ。わしはそばに居るよ」
 と伝えると、それでもちょっと泣き出しそうだった。
 
 なんだかねぇ。心配性なんだから。
 
 その後、逆に怒ったのか?
 よく分からないが、私の頭を相方がポンポンと叩き始めた。
 怒られてどつかれているのかな?
 安心した反動で怒っちゃったのかな?
 「来るのが遅いよぉ」とでも言いたかったのだろうか?
 良く分からないが、なんだか、楽しかった。
 
 <おしっこの管の入れ替え>
  ちょっと落ち着いた相方。
  次になにかを伝えようとしているように思えた。
 
  どうやら、おしっこの管が抜かれている。
  ちょうど、入れ替えをするときだったらしい。
 
  それをアピールしているのかどうなのか?
  看護師さん曰く、先ほど、ちょっと痛くなっちゃったらしい。
 
 <PTリハビリ>
  今日は、立ち上がりと着席の練習を重点的に実施。
  平行棒でやったあとは、杖での練習を実施。
  まだまだ完璧ではないですが、
  杖を押して立ち上がろうとする姿が
  とても力強く感じられて嬉しかったです。
 
  まだ、一人でやろうとすると、
  重心移動がうまく出来ず、反動で立とうとする傾向があり
  後ろにひっくり返りそうになっていましたね。
 
  確かに、以前、病室で練習したときも
  ベッドをトランポリンのようにして
  一応、立ち上がることは出来ましたけどね。
 
  重心移動を覚えてくれるともっとスムーズに立てるようになるね。
 
  その後は、今日はいっぱい立ち上がりと着席で運動したので
  杖歩行は15mほどでした。
  それでも、しっかりと歩いていましたね。
 
 <行き先を把握。エレベータボタン>
  今日は夕食を地元のスーパーで購入してきていたので
  コンビニには行かないことに。
  「今日は買ってきているのでコンビニには行かず病室に戻ろう」
  とリハビリが終わった後に相方に車椅子を自走してもらい
  一緒に帰るときに伝える。
  そして、エレベータホールで相方にボタンを押してもらう。
  コンビニは1階なので「下」
  病室は「上」である。
  先ほど、歩いているときに伝えた情報。
  その後は沈黙で相方の様子を見ている。
  「ボタンを押して」とも伝えずにひたすら様子を見ていると、
  相方は車椅子をボタンのそばまで移動させて
  「上」のボタンを押してくれました。
 
  いつもは、コンビニに行くので「下」なので
  きちんと「病室に戻ろう」が分かっていて「上」を
  押してくれたように感じました。
 
 <発声練習からの説教タイム>
  「おは」「あお」「いえ」の連続発声の練習をしました。
  そして、久しぶりに「ドラえもん あいうえお」を使って
  相方に自分の名前を教えてもらう。
  「名前は?」と聞くだけで、電源を入れて名前を押してくれた。
 
  次に、「あいうえお」を順番に押しながら
  相方に声を出してもらう練習をした。
  文字と発声を紐付けられれば嬉しいですよね。
 
  しかし、どうにも「う」の発声が「お」になってしまう。
  一生懸命、練習して、少し「う」っぽいのが出せるようになった。
 
  なんども繰り返して練習した。
  しかし、一度出来たことが出来なかったりする。
 
  ある意味、仕方の無いことなのかもしれない。
  しかし、私は、現時点で
  「出来なくて仕方ないね」
  と言いたくない。なんだか諦めている気分になるから。
  「出来ないから練習している。
   出来たら練習していない。
   出来るようになるために練習しているのだから
   出来ないんだ。って諦めるよりも出来るための努力をしなさい」
  ってちょっと、厳しく相方に話しています。
 
  「病気だから出来ないんだよ」
  なんて、とても、言えない。
  だって、それが真実かは分からないからね。
  今、「出来ない」ってことが、「全て」とは思えないから。
 
  相方には厳しいかもしれないけど乗り越えて欲しい。
  実際、「おは」とか言えるようになっているんだしね。
  自信を持ってもらいたいね。
 
  そんな説教を厳しく言っていたら
  徐々に相方の表情が怖くなってきた。
  こりゃ、明らかに怒り始めているな。
  って、分かってちょっと滑稽に思えたのだが
  我慢して説教を続ける。
  相方が怒りを噴火させたらどんな対応をするのか。
 
  まあ、以前も怒らせて、ちょっと腕を振り回して暴れたりしたことm
  あったんですけどね。
 
  怒らせること。
  実は、以前から、それは、
  人の深層心理を垣間見れる瞬間だと思ってます。
 
  だから、喧嘩するのは嫌いじゃない。
 
  今の相方の状況を見れるかな?
  と思って、ワクワクしながら説教を続けました。
 
  ただ、精神衛生上に悪いかな?
  と途中で思い、ある程度のところで
  「怒ってるの?その気持ちがあるのならば、
   その気持ちを自分のエネルギーにしなさい。
   人にぶつけるのではなく、自分にぶつけて力にするの。
   怒るだけの力があるのならば、
   あなたはもっと変わることが出来る。
   今までも変わってこれたのだから。
   わしはずっと見てきて知っている。
   だから、わしを信じ、自分自身を信じなさい。
   あなたには、凄い力があるのだから」
 
  そういうと、相方が「あっ」と何かに気づいた表情をして
  その後、とても穏やかな表情に戻った。
 
  結局、何に怒っていたのかは分からない。
  もしかしたら、「出来ないのに無理なことを言うな」
  って怒っていたのかもしれない。
 
  だったら、相方に気づいてもらいたい。
  「出来ない。って諦めるな」ってね。
 
  確かに「今」は出来ないかもしれないけど
  だからと言って、これから「ずっと」出来ないのかは分からない。
  出来ないままでいるのか
  出来るようにするのか
  どちらを選ぶのかは相方自身。
  だから、気づいて欲しいんですよね。
 
  他にも
  「出来ないんじゃない。やらないだけ。
   やれば出来るのに、あなたはやっていないだけ」
  って厳しく話しています。
  真実はどうだかは分からないけど、
  未来を変えるためには、
  それぐらいの気持ちで取り組まなくっちゃね。
  「出来ない」って思ったら、そこで終わっちゃいそうだからね。
 
  「わしはあなたを信じてる。だからそばに居たいと思ってる」
  「それなのにあなたは諦めるの?
   そんなあなたのそばには居たいとは思えない。
   あなたが必死に頑張り輝こうとしているのを見ていたい」
 
  相方によく聞くこと。
  「話したい?話したくない?」
  「右手動かしたい?動かしたくない?」
  「病院に居る?家に帰りたい?」
  それぞれ、「話したくて、右手を動かしたくて、家に帰りたい」
  に「Yes」の反応を示してくれる。
  聞くたびに全て答えはそうなる。
  相方自身の気持ちの中で、きちんとその気持ちがあるのだと思う。
 
  その気持ちがある限り、私は相方を信じる。
 
 <右手の動き>
  まだまだ、右手はきちんと動きませんね。
  今日、久しぶりにリハビリの休憩時間に右手で遊んだのです。
 
  久しぶりに遊んだ気がしますが、
  ちょこっとだけ、以前よりも「ピクピク」が
  元気に動いたように思えました。
 
  特に「小指」の動きが大きかったですね。
  回数と言うよりも、動きが大きくなった印象です。
 
 <BLアニメに反応>
  録画していた新作アニメは前評判も確認せず
  とりあえず、「新番組」ってのを全て録画して
  相方と一緒に見ています。
 
  その中にBL(ボーイズラブ?)アニメがありました。
  いわゆる、うちらのような「同性愛」の話なんでしょうが
  それの「キレイ系」でしょうか?
 
  まあ、私も当事者なのでしょうが。。。。
  見ていて滑稽な世界でした。
 
  それよりも、そういうアニメが
  テレビで放送されているのですね。
 
  そのアニメを見ているときの相方の表情が面白かったです。
  その都度、リアクションしてくれるのです。
 
  チューしたときとか
  抱き合ったときとか
  のシーンを見たときは、
  目を大きく見開いて驚いた表情を見せたりとかね。
 
  相方に「凄いねぇ」なんて促すと「ウンウン」と頷いてた。
  確かに私もびっくりでしたが、
  内心では「いやいや、うちらも人のこと言えんでしょ」
  なんて、笑いながら突っ込んでましたw
 
  とりあえず、相方のリアクションが印象的でしたね。






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