No.370 喪失
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だいたいの流れ
「電光石火」により驚異的な早さでゴンの元へ着いたキルアが聞いたのは
鋸で鋼の弦を弾くかのような硬質の不協和音
そして目にしたものは自身が知る者とは全く違うシルエットの
キルア「あれは・・・どっちの!?ゴン!!」
幾度となく振り下ろしたのであろう血に塗れた拳が
既に屑切れの様に横たわるピトーの頭部を砕く瞬間であった。
ゴン「カイト 教わった通り・・・とどめを刺したよ だから・・・」
キルア「ゴン・・・なのか・・・?」
ゴン「キルア・・・」
すぐにビスケを連想したキルアだったが
ビスケは容姿が激変しただけで内包するオーラが爆発的に増加したわけじゃない
何よりビスケは元の姿に戻っただけ!!けどゴンは逆!!)
全く異質なものだと直感した。
キルア「何年・・・!?十数年!?何十年!?」
「絶え間ない修行を経て ようやくたどり着くはずの姿!!」
「どれほどの代償を払えば これだけのオーラを・・・!!」
涙を浮かべるゴンに顔がなくなったピトーが襲い掛かる。
キルアが瞬時に反応し、ゴンを跳ね飛ばすも右腕が奪われてしまう。
ピトーのテレプシコーラが王の為 死後さらに強大となった念を纏い
ゴンの抹殺だけが目的の躯人形と化し 追撃を加えんと跳躍する構えを見せた。
瞬きすら許されない薄く細い時間の切れ目に キルアは確かに聞いた
「大丈夫 痛くないよ 強がりじゃない 少しだけ 嬉しい
やっと・・・カイトと同じになれた あの時の・・・少しだけ 救われた」
左手でピトーを殴り飛ばし、飛ばされた右腕をつかみとり
その右腕でピトーの胸を貫き地面にはりつけにした。
そのままゴンはジャンケングーの体勢に入る。
ゴン「右腕はやるよ」
「お前も もう おやすみ」
キルア「ゴン!!」
(駄目だ!!そんな!!もうこれ以上 そんな力!!一体!!この先!!どれ程の・・・!!)
ゴンは一瞬、キルアの方を振り向き、
悲しそうな顔を見せる。
次の瞬間、巨大なオーラの炸裂が森に響いた。
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感想
ピトーの死はピトーの念を、死後強める結果となった。
テレプシコーラが舞う。
しかし、それでもパワーアップしたゴンには敵わない。
一体どれほどを捧げれば、これだけのパワーアップとなるのだろう。
ピトーは素の状態でも、会長に匹敵するほどの実力なのだ。
こうなってくると、ほんとに会長が誓約と制約を使わなかった意味がわからない。
もしくはすでに何かしらの誓約を経てあの強さだったのだろうか。
まあ会長のことは置いておいて、今回、ゴンは思いっきりピトーの顔面を潰しました。
ゴンいわく、カイトに教わった通りとどめを刺したということだが、
これは食料を得るためのハンティングとかのときに教わったのだろうか。
純粋だったゴンが「既に屑切れの様に横たわるピトーの頭部を砕く」という行為は、
なかなかえげつなく感じます。
さらに奪われた右腕のことも、カイトと同じになれたと喜んでおります。
かなり病んでますね。はい。
キルアはゴンが課した誓約と制約の大きさを想像し、
ジャンケングーを放とうとするゴンを止めようとしますが、止められませんでした。
この後の展開として、ゴンのパワーアップは、対王戦まで持つのかどうか。
例え持ったとしても、ゴンのモチベーションはどうなのかが気になりますね。
そして、なによりゴンが寿命を圧縮して超パワーアップしたことが、
冨樫先生が連載期間を圧縮して、漫画を面白くしているように感じてしまうんですが・・・。
どうなんでしょう。
まあとにもかくにも次号、期待。