ソウルフード

ソウルフード

ソウルフードの歴史、記録、健康、料理と食材、ソウルフードとポップカルチャーについて説明しています。

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ソウルフードの歴史はアメリカ合衆国の奴隷制の時代にさかのぼるが、そのルーツはアメリカ合衆国や奴隷制の歴史よりも古く、アフリカ大陸にまでたどることができる。食文化史研究家の多くは、ヨーロッパ人がアフリカを探検し始めた14世紀初め頃、探検家たちがヨーロッパから持ち込んだ食料がアフリカ人の食生活に導入されたと考えている[要出典]。モロッコからアフリカに移入されたカブやスペインから移入されたキャベツはアフリカ系アメリカ人の食文化にとっても重要な作物となった。

14世紀初めに奴隷貿易が始まると、奴隷とされたアフリカ人の食文化は新たな地で変化を遂げた。驚くべきことに、この時期すでにアフリカ原産の作物がアメリカ州の奴隷の食物に含まれている。アフリカ原産の作物の中にはアメリカ州の重要な作物となるものも現れ、アメリカ合衆国南部を初め西インド諸島やブラジルでアメリカ州独特の食文化の成立に貢献した。このためにソウルフードは主にケイジャン料理、クレオール料理やブラジル料理と食材やアフリカ式の料理法を共有している。

アフリカ人の奴隷とその子孫は、手に入る食料で生き延びることを余儀なくされた。アフリカで食べていた野菜の代わりに、大農園で奴隷に与えられたカブやタンポポやビーツの葉が用いられるようになり、カラードグリーン (collard greens) 、ケール、クレソン、ヨウシュヤマゴボウなど新しい素材も用いられるようになった。奴隷は大農園で捨てられる豚足、牛舌、牛の尾、ハムのかかとの部分(ハムホック)、チタリングス(豚の小腸)、豚の耳、豚の頬肉、牛の複胃(ミノ、センマイ、ハチノス、ギアラ)や皮をもらい受けて料理を工夫し、タマネギ、ニンニク、タイム、ローリエを加えて風味を良くした。さらに多くの奴隷は野生動物を捕らえて足りない動物性蛋白質を補った。1950年代までは、農村部に住むアフリカ系アメリカ人はアライグマ、キタオポッサム、カメやウサギをよく食べていた。家畜の内臓や青菜は、今でもソウルフードの代表的な食材となっている。

奴隷が農園主の邸宅の台所でコックとして働くようになると、奴隷の食文化はさらなる発展をとげた。鶏が手に入ればフライドチキンが食べられるようになり、茹でたジャガイモの隣にサツマイモが並べられるようになった。リンゴ、モモ、キイチゴ類、種実類、穀類はプディングやパイになった。残った魚の身はほぐして鶏卵、コーンミール(粗挽きのトウモロコシ粉)または小麦粉、調味料と混ぜて衣をつければクロケット(コロッケ)になり、やや古くなって固くなったパンはブレッドプディングになった。野菜の煮汁はポットリッカー (pot likker) と呼んでソースとして食べたりそのまま飲んだりした。

南北戦争の後、奴隷制から解放されても多くのアフリカ系アメリカ人の家庭の経済状態には大きな変化はみられず、畜肉の安価な部位や内臓を買うのがやっとであった。南部のアフリカ系アメリカ人の人口は農村部に集中していたため、野菜は家庭菜園で栽培して自給し、動物性蛋白質は魚を釣ったりオポッサム、ノウサギ、リス、水鳥などを捕らえて補充した。屠畜の副産物を無駄にしないため、調理油としてラードやヘットがよく用いられた。

アフリカ系アメリカ人が雇用の乏しい南部の農村部から北部の工業地帯に移住するにしたがい、ソウルフードも人と共に移動した。アフリカ系アメリカ人の人口の多い地域ならどこでもソウルフードが食べられるようになり、ソウルフードの食材も手に入るようになった。今ではチャールストン、アトランタ、シカゴ、ヒューストン、デトロイト、ニューヨーク、ニューオーリンズ、ロサンゼルス、マイアミ、ボルティモア、サクラメント、セントルイス、ワシントン特別区などアフリカ系アメリカ人の人口の多い大都市ではどこでも、安価なフライドチキンや魚のフライを専門にする店から高級料理店まで多種多様なソウルフードレストランが見られる。

南部の庶民は主に経済的な理由から人種にかかわりなく手に入りやすい食材を使って料理を作らざるを得なかったため、南部の食文化を人種によって区分するのは非常に困難である。しいていえばアフリカ系アメリカ人はアングロ・サクソン系アメリカ人よりも比較的内臓の料理に対して好意的で、香辛料をより多く用いて辛めの味付けにする傾向にあるが、実際ソウルフードと南部の白人の伝統的な家庭料理の間には相違点よりも共通点が多い。

参照:Wikipedia「ソウルフード

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ソウルフードには不健康なイメージがつきまとうため、しばしばアメリカ合衆国のポップカルチャーではパロディの対象になる。アフリカ系アメリカ人の兄弟が主人公のテレビアニメ『ブーンドックス』 第一シーズンの第十話では、ソウルフードが自治体を破壊する麻薬と比較されている。ソウルフードのレストランを開こうとする祖父に対し、主人公ヒューイ・フリーマンは「これを人に出しちゃだめだ。これは…死を呼ぶ。」と言って反対する。もう一つのテレビアニメ『ファミリー・ガイ』では、クォーホグ市アフリカ系アメリカ人の会の会長が「白人を混乱させるため、今後とも我々は豚足を好むふりをすることになった。」と言う。

一方、『ソウルフード』などアフリカ系アメリカ人の観客を対象としてアフリカ系アメリカ人のスタッフによって作られた映画では、祝日など重要な機会にソウルフードを食べる重要性や懐かしさが描かれている。

参照:Wikipedia「ソウルフード
・チャウ・チャウ (chow-chow) :オクラ、トウモロコシ、キャベツ、トウガラシ、未熟なトマトなどを刻んでつくる辛口のピクルス。黒目豆の煮物にのせたり、少量を料理に添えて食べる。
・グリッツ (grits) :アルカリ処理してから乾燥させて挽き割ったトウモロコシで作った粥。別名「ホミニー・グリッツ」 ("hominy grits") 。朝食に食べる他、魚料理や肉料理の副菜にもする。
・ホットソース:カイエンペッパー、酢、塩、にんにくなどから作る辛いソース。チタリングス、フライドチキンや魚のフライに添える。
・マカロニ・アンド・チーズ
・米やトウモロコシから作るバニラ風味のプディング
・米:アメリカ合衆国南部では主にインディカ米が栽培されてきた。赤インゲンマメや黒目豆の煮込みをかけて食べることが多い。
・モロコシのシロップ
・スイートティー (sweet tea) :安価なオレンジペコー(主にリプトン、テトリー (Tetley) またはルージアン (Luzianne) 社のもの)を煮出し、砂糖で甘みをつけて冷やす。煮出す代わりに茶葉を冷水に入れて日なたに置き、茶を抽出したものはサン・ティー ("sun tea") と呼ばれる。
・スイカ

参照:Wikipedia「ソウルフード