夜の列車での帰り道

乗客も少なく静かな車内

真っ暗な窓の外を何となく眺めていた


なにやら上の方から明るい光

見上げてみたら月がきれいに光ってた


やあこんばんは!とはさすがに言わなかったが

言いたくなるほどに明るくきれいだった



列車はかたんかたんと夜道を走る

月はずーっとついて来る

当たり前だけど

その当たり前が何だか不思議


ずーっと同じ速さでついて来る


向きが変われば消えるけど

向きが戻ればやっぱり同じ位置


ずっと列車について来た


静かな列車の帰り道

月を眺めて帰り道


いつもそこにいたんだろう

初めて気付いた帰り道


上を見上げた帰り道


下を向いてばかりだったんだなぁ。。


駅についての歩き道

背筋を伸ばして歩いてみた


月のおかげの帰り道