人吉鉄映会です。
今回の懐かしシリーズは昔の肥薩線といえばD51.。それも約60年前の1961年(昭和36年)、大野の千人築堤S字カーブを滑走するD51です。
肥薩線の人吉-吉松間の矢岳越えのいわゆる「山線」と言われる区間の名所と言えば大畑のスイッチバック+ループ線というイメージの方も多い思いますが、蒸気機関車時代は補機を引き連れたD51の長編成をしっかり捉えられる「大野のS字カーブ」と言われるポイントでの撮影が「熱いポイント」でありました。
大野の築堤(千人築堤)のS字カーブは下り方向でいうと大畑ループ線の先になります。地図やGoogleMapなどで見てもらうと大畑駅の先から肥薩線がぐるっと回って(ループ線)そこから南下するとそれこそ路線がSの字になっているのが見て取れると思いますが、今回はそこのポイントでの撮影風景です。八代起点で約66㎞地点になります。
ご紹介するのは肥薩線上り混合列車 862レ (吉松-人吉)。
先頭車両はD51 1151 補機はD51 687。 定点からの連続写真です。
この後は大野第1トンネルをくぐることになります。やっぱりデゴイチはかっこいいなぁ。
この時期はこういった長編成の混合列車や、えびの号などのディーゼル気動車の優等列車も含め、門司港-宮崎、都城、西鹿児島などの長距離移動列車も肥薩線で活躍してました。大雨による災害での被災を復旧すんのかい、せんのかい、という議論も必要ないほど九州の鉄道にとって重要な大動脈でありました。
今後も肥薩線、くま川鉄道の復旧状況を注視しつつ、いい時代の懐かしい写真も引き続きご紹介していきたいと思います。
今回もご覧いただきありがとうございました。