去年12月に決まった平成31年度以降の「防衛大綱」にて、「哨戒艦」なるものが登場しました。

 

平成31年度以降の「防衛大綱」(パンフレット版)―防衛省ホームページより

 

この「哨戒艦」なる艦、これから12隻ぐらい調達する、というだけで具体的なイメージ(要求性能や艦型図)などはまだまだこれから決めるようですが、「世界の艦船」2019年10月号にその「哨戒艦」についての記事(というより海上自衛隊の新戦力に付いての記事の一節ですが)が掲載されていました。

 

 

 

 


 

この「哨戒艦」について、寄稿者と民間の造船会社(三井E&S造船)がそれぞれ案を提出していますが、基準排水量は1800トンから2000トン位で、速度は25ノットと比較的遅く、ヘリのみならず無人のフネを搭載し、乗員は20〜30人と言ったところですね。

速度から見ると、どうも、いまアメリカ海軍が整備していますLCS(沿海域戦闘艦)のような”ストリートファイター”的なものではなく、あくまでも「パトロール(哨戒)」を目的としたフネのようです。

そこで、自分も「哨戒艦」のイメージを考えてみました。

まず、基準排水量はなるべく1000tぐらいを理想としますが、そんなにうまくいかないので、重くても2000tを超えないようにします。

続いて速度ですが、海上自衛隊のミサイル艇が最大速力が44ノットなので、最大34ノットとします。

そして、兵装ですが、76ミリ砲1基、対テロ用の12.7ミリ機銃を左右両舷に1基づつ、そして後部に小型船舶にも有効な20ミリファランクス機銃ブロック1Bを1基搭載します。

またヘリコプター格納庫とヘリ(1機)は搭載しますが無人のフネ(水上・潜水艇)は搭載しません。

最後に乗員ですが、50人を超えないようにしたいですね。

 

イメージ図はざっとこんな感じです。

 

どうもミサイル艇(下の写真3枚)の延長線のような感じになりました。ただし哨戒艦の場合は対艦ミサイルの代わりにヘリコプター格納庫とヘリコプターを搭載しますが…。

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