昔、私が勤めていた会社の同じ部署にいた男性です。
当時40歳ぐらいの中堅社員でしたが、ここまで揃うかというほど一目でモテないオーラが漂っていて、案の定独身でした。
まず見た目は背は170センチ弱で小太り、浅黒い、常に汗をかいている、おしゃれぶった白に近いシルバーのフレームのメガネ、薄くなった天パの髪の毛を無理やりカラーリングしている、そして常時ニヤニヤ、ニタニタしている…というもう文字だけで気持ち悪さが湧き上がるほどのかなり濃い目の雰囲気でした。
しかも話し方が「仕事できる風」を装ったバブル期のような言葉遣いに皆が不快感をあらわにしています。
ルービー(ビール)、べしゃり(喋り)、という言葉を使うのです。
もちろん、見た目や話し方だけでは判断してはいけません。
仕事ができればいいのです!と思ったのですが、本当にこれでもかというほど仕事ができなくて皆が呆れ果てていたのです。
1つの例を挙げます。
彼は、環境整備に、関する業務を行なっていました。社外からお客様がいらっしゃるとの事で、「我が社の環境への取り組みを見てもらいたい」と彼がやり始めた仕事がお客様の人数分の分厚いパンフレットにかいてある【環境】という文字全てに蛍光ペンで印を付ける作業でした。
大多数の人がおそらく「ある取り組みに対してどう変化したのかデータを出してみる」「このような取り組みがみとめられ認可をもらったり賞をもらった」といった事をするところでしょう。
彼がやってることはただの時間の無駄使いです。
いつもこのような仕事ぶりだったため、当然時間は足りない、成果はでないという事で当然同僚からは冷たい目で見られるし、仕事ができない事で女性はおろか男性にさえも好かれることはなかったのです。
あれから年月が経ち、私も会社を辞めて久しいですが、彼は今頃どうなっているのでしょうか。
結婚うんぬん以上に仕事がちゃんと出来てみんなから一目おかれるようになっていればいいと思います。