造血幹細胞移植後患者のBCG予防接種について | CBFβ-MYH11 のブログ

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白血病の中でCBFβ/MYH11(染色体16番逆位または16;16転座)を有する型
(FAB分類で M4Eoとされるもの)に関するブログです。(FLT3, Kit変異なし)
移植後の生活やこの病気の情報に関するブログにしたいと思います。

移植後3年3ヶ月の診察に行っていきました。

いつも通り血液検査をして、予防接種(今回は麻疹風疹のみ)だったので内容は割愛します。

 

予防接種の話の中で、新型コロナウイルスに効く(と噂されている)BCGの予防接種は出来ないか聞いてみました。

 

BCGはよく質問があるようですが、造血幹細胞移植のガイドラインで「禁忌事項」として定められているので出来ないとのことでした。

 

確認したところ確かに「移植後の全ての時期で接種しない。」と記載されており、免疫抑制剤の服用が終わって期間が経過していたとしても、受けることは出来ないようです。

 

 

移植患者と同様にHIV感染者も受けることは出来ず、どちらも全身性BCG炎(全身播種)という重篤な症状が報告されているようです。

 

 

BCGの予防接種で主として防ぐことのできる結核ですが、今では感染後も治療方法はあるようです。

ただし薬剤への耐性を持った菌が出ていることや、新興国を中心に未だに死者を多く出していること、wikipediaによるとHIV患者の4人に1人が結核で亡くなっていることなどから、移植患者も同様に要注意しなければいけないようです。

 

 

新型コロナウイルスの流行はもちろん考慮しなければいけないものの、落ち着いた後も普段から様々なことに気をつけなければいけないのかもしれません。