彼女はその、三年半の間に、
掛け替えのないものを、
いくつも いくつも
手にし、見て、感じて、体得していきました。

常に誰かしらに、境遇に、運に、
感謝していました。

そこに集う人達と関わる毎に、
彼女自身は救われ、癒され、
支えられていきました。

彼女はある人達と会い対話していると、
心の底から、体中が暖まり、
それまでの人生(過去)や
日々の寂しさが払拭され、
別の所へ行っても強くなれる。
そんな気の状態でいられる迄に、
回復していきました。


いつでも帰って行きたい場所を、
三年半の間に手に入れていたのでした。

つづく