彼女は地道に通い続けた三年半、
その場所で多くの、
出会いと別れを経験しました。

最初は辞めていく彼らの
理由を理解出来ませんでした。
しかし彼女自身も、
そこへ所属した二年目の秋、
ようやく気付き、
現実的に変化しなくてはならない、ことや
いつかは、
住み慣れた居心地の良い場所を離れて、
独り立ちする日がやってくることを
自覚したのでした。

つづく