ある日のこと。

  

 思い返せば、小学生のときくらいから、

 心にあった、気が・・・した。

   

   ちょうど、現実の世界で生きていくためには、

   “自分の心は必要ないんだ”

            と、

        気づいて、近所の公園に捨てた

                     頃合だったと、思う。
 

心を捨てに行ったときは、

 とても悲しくハアハアと、泣いていた。

  1日中心の中で、雨か雪が降っていた。

  

それは、

母の愛情だけでは溶けない、と

子供ながらに悟っていた。

   
  

   ◇