ある日のこと。
-- 学校へ通っていた間の話し --
白紙のノートが好きだった。
息継ぎする間もなく、
記号配列された文字で紙を覆う人達を尻目に
わたしのノートは、
好きな頁に自由に書かれることが、
お母さん、お兄さん、お父さん指の間で約束事としてあった。
工夫をした事が一つある。
それは、宿題を提出する際、
教師が困らないように付箋紙が必要になってくる。
“ここから、ちょっとそこまで"
始まった頁から、途切れて、飛び越えて、
ちょっとそこまでの最終頁迄の目印を
たまに忘れると、教師や隣席の子供に
些細なイビリをカマサレてしまう事だった。
◇
-- 学校へ通っていた間の話し --
白紙のノートが好きだった。
息継ぎする間もなく、
記号配列された文字で紙を覆う人達を尻目に
わたしのノートは、
好きな頁に自由に書かれることが、
お母さん、お兄さん、お父さん指の間で約束事としてあった。
工夫をした事が一つある。
それは、宿題を提出する際、
教師が困らないように付箋紙が必要になってくる。
“ここから、ちょっとそこまで"
始まった頁から、途切れて、飛び越えて、
ちょっとそこまでの最終頁迄の目印を
たまに忘れると、教師や隣席の子供に
些細なイビリをカマサレてしまう事だった。
◇