三頭の雄馬

ある日、ある晩のこと。

いつもの寝室で、
誕生日にもらったベッドの上に、私はいた。

23時過ぎに一度寝たのにも関わらず、
深夜帯に目が覚めてしまった私は
しばらくの間仰向けに横になりながら、
睡魔の門が開いて波が溢れ出すのを、
待っていた。

2時過ぎだった‥。
照明を消し、今から寝付くそのときに。
白馬が一頭やってきた。