ある日のこと。


 クラスの中で一日すごすと、毎日おなじ光景を見ることになる。


 わたしは自分に会いに来てくれる友達に、あこがれていたが、

 教室の外の、彼女に逢うと、おどろきうれしさあまり

 “これは気のせい”と、目や、耳を疑い

 しばらく、反応しないでいた。


そうしたとき、

いつも彼女は わたしに寄り添い、

あたたかいイントネーションで子守唄のような音を聴かせた。


 『私のこと、知っているはず。

  私はあなたの友達。

  私の仲間に迎えるね。

  1人ぼっちにしないから。』

       と、

ちからづよく、言い切って安心を与えた。