ある日のこと。


わたしは、なにかの声を聴いた。

その声の主は、実体のない “粒子”だった。

 

  

 ある日それは、言葉を発した。

 その文章は、まぎれもなく、わたしに語りかけてきた。

 

 

 

   翌月、粒子は、うす~い人の姿をしはじめ、

   2ヵ月後には、人になって

   わたしの前に現れた。


すこし離れた

 石畳の上を歩いてきた彼女は、

        わたしを見つけると、にこやかに微笑み、


   『 “  ”ちゃん、おはよう。』 と、


            呼びかけた。