こんにちは。
突然、8 について 話してみたくなりました。
◇は滅多に、仲間はずれにされている小学生に遭遇しませんが、
2年前のある日、都内の公園で、
傷ついた 黒いランドセルを抱え込んだまま
転寝をしている 男の子を見かけました。
最初は、遊び疲れて、寝てしまったのかなぁ・・・。
この公園の ヤブランは きれいだなぁ。
としか、
思っていませんでした。
男の子のことより、
紫色の実が沢山なった ヤブランの葉についた粉土を、
手で払っていました。
前日が雨だったからです。
ヤブランの内側(:緑色)の葉が、
『 重い 』 と言っているのは、すぐに わかりました。
植わっている宿根草の美しい広い公園で、
雨の日の翌日にしては、控えめな晴れの天気でした。
宿根草と話をしながら、時間も忘れて公園に居ました。
陽が落ち、
あと1時間で お気に入りの時間帯に近付いてきたため、
公園を出ようとした◇は、ふと最初に見た
男の子のことを 思い出しました。
ベンチの近くまで行き、隣に座ってみました。
人の気配で起きるかと思っていましたが、
相変わらず眠ったままでした。
かなり寒い秋のことだったので、
半ズボンで私立の制服を着た 9歳か10歳くらいの男の子が、
あとあと風邪でも 引かないかなあと思い、
起こそうとしました。
その子と瞳が合った時、
学校で上手くいっていないことが、瞬時に伝わりました。
頭の後ろに 小さな掠り傷がありました。
1人で転んだだけでは
できない(脚のある)部分に 傷がありました。
大事そうに抱えていた ランドセルの中から、
ランドセルカバーを取り出した男の子は、◇にむかって
笑顔を向けると、『 またね 』と言って、去っていきました。
見えなくなるまで、その子の背中を送りながら、
『あぁ・・・、あの子に 8 がついていてくれたら、いいのになあ。』
と、
つい、呼び出したくなったあの時のことを、
◇は昨日の夕焼けを見て、思い出しました。
ふつうの子に、ではなく。
ともだちが 居ない子のことを、常にからかうような子供に、でもなく。
遊び仲間がいたら、どんなに楽しいのだろう。
と、
考えながら日々を過ごしている子や、
夜寝る前に、
友達ができたことを、想像しては
それは どんな気分だろう。 きっと、戸惑うだろうなぁ。
とんでもなく うれしい だろうなあ。 もう一人じゃないよって言えるよね。
という、
自信のない、何の裏づけもない
ワクワクした前向きな感情だけを頼りに、
毎日学校へ行うことを、挑戦し続ける子たちに、
◇が関わってきた、生きている間中、
観え続ける彼ら≪数・アルファベット・音符≫を、会わせてあげること や
話し相手に紹介してあげることって、出来ないものかなぁ。
と、つい
考えるのです。
それこそ
※何かの特殊な回路 を 使えたとしても、使わなくても、
◇は、そういう子たちの気持ちが痛いほど分かります。
でももう、
◇にとっては、悲痛な気持ちとして、
受け止めることはなくなりました。
今なら笑って言える話も、
ちょっとだけ増えてきました。
既に経験済みですから、
いくらでも 助けになってあげることができます。
いくらでも 知恵を分けてあげることができます。
もしも、あのときの少年に、
◇と永遠に付き合っている彼らの中から、
だれかを紹介するとしたら
アルファベットの中で、いつも隅っこに座って、
泣きながら大人になった、
大文字の O (:オー)と、
数の中から、
「 は、自分たちの後ろに並べばいいんだよ!一生!」と、
結構、激しい言われ方をされてしまう、
0 (: zero)、を紹介します。
誰かに嗾けられながらも、横に寝た大文字のB や、
何かと後ろ盾になってくれた、小文字の c などの存在のお陰で、
本来 O が持っている、やさしい部分。
極めて能力の高い部分が、なくされることなく育つので、きっと
心強いアドバイザーになってくれるでしょう。
「 きみが通っているクラスに、
馬が合う子がいなくても、気にしなくていいんだよ。」とか、
O が言えば、
B が会話に加わって、
「 自分がなりたいものに、なればいい。
自分がされて厭なこと、悲しいこと、辛いこと
耐えているのもやっとなことを、
オウム返ししても、ハートは豊かにならないよ。」
と 真後ろから 声がします。
O がまた、話をしてくれます。
「 きみが動いてそれが、きみ自身を
あたたかくする行いだと知っているなら、
信じていることを、勇気を持ってやり遂げることだよ。
必ず見てくれている人がいるから、
信じて行う。想像して、幸せになる。の、繰り返しだよ。」
と、話してくれることでしょう。
でも、最強の味方を さがしているのなら、
どの子をも差し置いて、 8 です。
そうです。
数の 8 です。
◇