〜あらすじ〜
この物語は来年30歳を迎える
役者志望の ぼく が
今までの人生を振り返って
これからどのような
人生を歩んでくのかを
リアルタイムに小説にしたものです。

この物語はノンフィクションです。


〜1話目〜

天井を見上げている。

ぼーーーーと。

とくになんも考えてないと
言えば嘘になるが
考えてると言っても嘘になる。

29歳。独身。
役者を目指して新潟から上京。

はや4年。

天井を見上げている。
ぼーーーーと。。。

東京タワーが見える景色を
毎日眺め、
テレビ局をはしごして
仕事をし、
明日も今をときめく女優さんと
肩を並べて撮影に挑む、、、

そんな毎日を過ごすはず
だった、、、

今のぼくは

天井を見上げている。

ぼーーーと。。。


貯金はない。

夢を見ていれば
貯金なんていらんと
昭和のミュージシャンみたいな
ことを言い張ってるぼく。

来年30歳。

家のお風呂は
シャワーしかない。

なけなしの小銭を
かき集めて
銭湯に向かう。

身体は正直だ。

お風呂に浸からないと
疲れがとれない、、、

近くの銭湯でお風呂に
入るのが最近の贅沢だ。

誰もいない。

貸し切り。

天井を見上げてる。

ぼーーーーと。

突然、

ある言葉があたまをよぎった

「お前に覚悟はあるのか」

とある芸能会社の
社長に言われた言葉。

そのことをきっかけに
ぼくはこれまでの人生を
振り返ることになった。。

2話につづく