来年から5Gが本格的に導入されるって話しになって車の完全自動運転が近くなるなんてさ、
メディアはよく言ってたりするけどね。

専門家としての現実的な意見で言わせてもらうと…あと20年…いや…30年先の話しになるよ(^_^;)

まず5Gは通信速度はせいぜい10Gbps位でしょう。
この通信速度ではネットワークを使っての自動化運転には処理スピードが足りない。
視覚的データは平面ではなく立体のデータ処理になる。だからデータの処理の量が増えるんだよね。
それを補うだけの視覚的センサー、つまりはカメラからのデータは複数方向からやってくるからそれを処理するには転送スピードも早くしないとダメ。
もしもデータ通信を使わずに単独での自立型自動化運転になるとCPUの処理、メモリーからのデータ転送もより多く早くしないといけない。
その辺は10年以内に実現出来ると思うよ。

それよりも完全自動運転を導入するには大きな課題が沢山ある。
まずは普及する為には価格の問題。
今の軽自動車並みの価格にするのはメーカーが赤字覚悟で売らないといけなくなる。
価格競争になるとメーカーは採算の合わなくなり潰れる。

それと同時に要となる重要な問題が道路交通法を改正する問題。
完全自動運転の場合、万が一に事故を起こした場合は誰が責任を負う事になるか分かりますか?
責任を負うのは自動車の所有者ではなく自動車を製造したメーカーが責任を負う事になります。
だって人が運転してないですからね。
ちょっとしたシステム障害が原因で大事故が発生したりすればメーカーは多額の損害賠償を支払う事になります。
しかも道路を走っているのは自動運転の車だけではありません。
人が運転する車も入り交じって走っているんです。
事故が起きた時の過失の問題…ドライブレコーダーの記録は必須になるにしてももめる事は間違いない(^_^;)
それらを考慮した道路交通法の改正が必要になってきます。
まあ…今の国会の状況を見ても議会決定でもかなり時間が掛かるのはわかると思いますよ。

あと問題は自動運転をする為には道路整備をしてインフラを整えなくてはいけません。

信号機、交差点のカメラ設置、安定した高速データ通信網を道路に沿って設置していかなくてはならなくなるんです。
只でさえ高速道路や橋なんかの老朽化で補強や改修工事でこれから税金も沢山導入されるのに自動運転を実現する為に更に税金が使われる…
まあ…かなり厳しいですよ。(^_^;)
それに日本はこれから人口が減っていきます。
生産者人口が減り税収も減りますからね…

現実的には無理かな…って俺は思いますよ。(笑)