今から50年後…

映画が漫画のように宇宙旅行が出来てロボットが家事をしたり生活は豊かになり車は自動運転、空飛ぶ車で自由に色んなところに行く…

こんな未来が来るって多分思っているだろうね。

しかし現実をまず良く見てから考えてみると良い。

まずは人口、
今の段階で地球上に約75億人の人間がいる。
日本は1億2千万人というところかな。

産業が発達して経済が潤って出生率に上がり平均寿命も上がってここまでの人口になった。
しかし日本においては出生率は下がる一方だ。
国が発展するには経済が豊かにならないといけない。
経済が豊かになるには生産力、つまりは生産者人口が増えないといけない。
生産者人口とは若い世代…つまりは子供の数が増えないといけない。
平均寿命が伸びる。
生産者には寿命はある。
高齢になっても今の早い時代の波に対応していく事は体力的にも学習能力や知能的にも限界がある。
生産者の寿命がくれば、あとは引退して
次の生産者に養ってもらわないといけなくなる。
しかし出生率が上がらない。
子供を生み育てる環境と余裕がないからだ。
今でさえいっぱいいっぱいの日本の人口…
日本の土地の70%が山、30%にひしめき合って人が住んでいる。
養育費が上がり少子高齢化で年齢別の人口統計はピラミッドではなくなり長方形から徐々に逆ピラミッドになる。
寿命が伸びると経済を圧迫する。
しかし高齢者は寿命を迎え死んでいく。
住んでいた家は人が住まなくなり、維持管理するだけの人口も居なくなり駆逐していくだろう。
足りない産業者の労働力をロボットや人口知能で補えばいいと考えるかも知れない。
一時はそれで生産力は向上するだろう。
しかしロボットや人口知能が作り出した生産したものは人間が消費しないと商売にならない。
その人間が減れば商売として購入する側の人間が減れば商売は成立しなくなる。
結果的に生産量を減らしていく。
生産規模も縮小していく事になるだろう。
そうやってどんどん縮小に歯止めが効かなくなっていく。
ロボットと人口知能を頼る事で人間は減っていく事になる訳だな。

そして資源、
特に生活に欠かせない電気。
電気は究極の生物(なまもの)だ。
作り置きが出来ない。
だから電気は常に作り続けていく必要がある。
太陽光は昼間のみ、しかも安定しない。
太陽光発電を安定させる為にも電気が必要。
しかし現代社会の産業を支えるには強い電力は必要だ。
太陽光発電は強い電力を作る事が出来ない。
よって石油、天然ガスの発電所が必要になる。
しかし天然資源には限りがある訳だ。
石油、天然ガスは今で40年先まで…発展途上国がどんどん発展して産業がさかんになれば石油と天然ガスはもっと使われて40年も持たないだろう。原発を使ったとしてもウランの埋蔵はあと100年程度だ。
天然資源が枯渇する。
食糧危機も訪れるだろう。海の漁業資源も毎年どんどん減っていく。
穀物を育てる為に農地の開拓していけば自然は破壊されていく。そして塩害被害が増えて土地は痩せていくんだよ。
水もそう…人間が飲める水は地球上の水のわずか0.01%しかない。
これを人口が増えれば足りなくなるんだよ。
資源は無限ではない。
必ず尽きてしまうんだよ。
多分資源が枯渇するまでのスピードもどんどん早くなっていくだろう。

地球上に資源がなくなって人口も増えれば、そしたら宇宙に出ればいいと考えると思う。

しかし宇宙には生き物が生きていくに必要な最低限の水、空気、食糧がない。
そして地球から一歩踏み出して外に出れば、
強い太陽からの放射能汚染、太陽が当たらないところでは-数十度の極寒地獄が待っている。
それに加えて弾丸並みのスピードで飛び交う隕石…
火星にいくのも170日掛かる。
そして到着するまでに放射能汚染の影響で骨の30%がなくなってしまう。
しかも火星は表面温度が-40度、そして地上には酸素はない。大量に降り注ぐ放射線…人間が住めるところではないのだ。
それに宇宙に出る為にはロケットで地球から飛び出さないといけないが…物凄いエネルギー量が必要な為、物凄いコストも掛かる。
極論から言えば人間は地球上の生物なので宇宙では生活出来ないし地球上でしか生きれない訳だ。

それらの問題を統合して考えてみると未来は見えてくるだろう…
映画や漫画に出てきた明るい未来が来るだろうか…
そうそれが幻だという事が分かるだろう。

人類の99%は飢餓の時代…
たまたま今は飽食の時代…
そして飽食の為に地球が50億年かけて積み立ててきた資源を人間が数百年で食い荒らしている。

資源がなくなれば奪い合い…それは戦争だ。
50年以内には戦争が起きる。

50年後の人類の未来は明るいものではない。