これからの安倍ノミクスの行方を展望してみます。


安倍ノミクスへの期待はしばらくつづく。

理由

・農業、医療分野の「岩盤規制」に手を打ち始めた。

 それは首相自身が「岩盤規制」という言葉を使い、農業分野人事  に手を付け始めた。


ばら撒きより成長路線を一応選んだこと。

選挙は遠いので抵抗はあっても着手できる可能性が高い。

経済失速の可能性が高いという学者の意見に沿って消費税を上げたくなかった首相は経済政策に必死で取り組まざるを得ない。


これらの動きを市場はある程度評価する。


・世界情勢としては米国は強く、EUも最悪期は脱したと評価され、中国もコントロール可能という評価が優勢。


(結果)株価は米国の1次的混乱から回復し、米国と日本は急激に上昇。




では中期みとうしは?

・経済は復活しない。

給与は国の音頭であがるものではない。この点ではマルクスが正しい。

またグローバル経済の時代に国内の政策で給与を動かせるものではない。給与は企業のグローバルな視野からの個別の事情で決まる。


せいぜい大企業の1部が首相の顔を立てるために象徴的給与アップを実施くらいだろう。


温暖化対策と原発対処はこの内閣の最大の弱点であり、ある段階で高い「つけ」を払わせられることになう。


・中国のリコノミクスは「官から民へ」「輸出から内需へ」という正しい処方箋であるが三つの理由で成功しない。

(ただし時間稼ぎの役割は果たすだろう)


第1に国営企業の利権は巨大で、民営化への本格着手は共産党特権にかかわるので共産党としては自己否定につながる。不徹底にならざるを得ない。


第2に輸出から内需重視への転換も格差是正が前提であり、格差是正には低い給与を上げざるを得ない。

これ以上の人件費増加は外国企業の海外移転を本格化する。

給与は「労働の高度化ー生産性アップ」を伴わないためこれまでのようにはあがらない。


第3に不動産バブルの崩壊とシャドーバンキング問題が連動して(おそらく今年度中に)表れる。世界的影響。


総じて日本市場は目先上昇、中期的には弱気ということになる。