異様である。


中国は2重権力状態に見える。


現在は共産党の人事を決める重要な会議の直前の時期である。

新体制にスムースに権力移行を行うために国民の中に大きなトラブルをおこしたくない時期である。


しかし今回は人事で二つの勢力が露骨な権力闘争を行っている。

ざっくり切れば温家宝・こきんとう現体制と光沢民旧政権・軍部の争いである。


現政権が優勢と伝えられるが、反撃も行われている。

温家宝免職要求まで出されたとの報道もある。


大胆に推理すれば、今回の大規模なデモの背景にはやや劣勢な光沢民旧政権・軍部が存在すると思われる。


現政権への反撃である。

毛沢東が行った方式をイメージしているのかもしれない。


(判断理由)

・当局【またはそれに準じる】上の承認なしにはこれだけの規模にデモは許されるはずは無い。

しかも優勢に人事を進めている現政権がこの時期にそれを望むはずも無い。


・デモが組織化されている。プラカードや卵などお金とエネルギーがかけられ周到な準備がなされている。


・毛沢東が一般国民の中になじんでいるわけでもないのに、プラカードに毛沢東の大きな写真が掲げられている。

これは誰が準備したのか。


・軍部による海洋での挑発行為が政府の意図を超えて行われているように見える。

外交上の吟味なしに挑発自体が自己目的であるかのような稚拙な行為が進み、周辺国の反発を招き中国包囲網さえできつつある。


□総じて軍部の動きと旧政権の動きが符合して現政権を揺さぶっているという構図が見える。


 但しこのデモが意図を超えて発展し、政権批判から民主化要求、共産党の存在自体の批判に結びつく可能性もあるかもしれない。