見えてきた新トレンド


バスローブ、バスマット、高機能なべ、高機能レンジ、パン焼き機等の高級なものが売れている。


景気悪化に伴う巣篭もり傾向の結果と解釈されている。

もしそうであれば、景気回復に伴いこの傾向は弱まるということになる。


果たしてそうか。


現在のトレンドはヨーロッパがたどった軌道をたどっているのではないか。日本にもよやく「個」の文化が定着し始めたのではないか。


個人が自分の価値判断に自信を持ち始めてきたということである。

生活の質も外からの借り物としてのスタンダードでおしはかるのではなく、又個性的などと力むことなく、自然に『自分らしさ』を演出する能力を身につけはじめたということである。


『自分らしさ』の演出で重要な場面は職場と家庭である。

異様な啓発本ばやりと、ビジネス手帳の工夫、整理術ばやり等働き方へのこだわりは、競争の激化と情報化社会の進展が背景にある。


しかし、それらのこだわりが、追い詰められた悲壮感を伴うのではなく、むしろ快く、嬉々として受け入れているように見えるのはなぜだろう。


職場での『自分らしさ』の演出という視点で見れば説明がつくのではないか。



家庭での「自分らしさ」の演出で重要なのは毎日使う日常品である。

この分野は特に規格品、横並び品の比重の高い分野である。

この分野で各種の工夫をした製品が売れているわけである。

これはかなり大きなトレンドと思われる。


『もう買うものがない』といわれ、各種小売が毎年売り上げを低下させている。

しかし、家庭で日常的に使用するものの付加価値が上がれば、使用頻度が高いゆえに、その満足価値は非常に大きいことになる。


すなはち、快適なバスローブは毎日快感を与えてくれるものであり、2万円でも高くはないということになる。


家電、雑貨、衣料(カジュアル)、文具など実用的部分での高機能高価格品市場は、飽和状態といわれる日本国内での消費の新たな鉱脈かもしれない。


さらに、このトレンドがエコトレンドとどうかみ合うのかは興味深いテーマである。