迷えるトヨタ!


一言で言えばこれが現在のトヨタの姿だろう。


軸足をハイブリッドに置きながら腰の引けた姿で電気自動車も少しは手がける。


電気自動車への巨大な流れを感じてプラグインハイブリッドに力を入れ始めている。

これはハイブリッドより電気自動車に近いもので電気モーターが主で長距離走行の保険として補助的にガソリンエンジンがつくというものである。


説明としては、一気に電気自動車の時代は来ない。ハイブリッドとプラグインハイブリッド時代が主流となり、来るとしてもその後で電気の時代が来るという読みであろう。


電気への切り替えはいつでもできるようプラグインハイブリッドを重視するというわけである。


一見まともな説明のようであるが、ここには強者の弱点がはっきりと示されている。


米国、中国の電気自動車ベンチャーにはグーグル、バフェット等の資金がいち早く投じられている。

日産やその他既存の自動車メーカーも電気シフトを本格化させている。世界の自動車業界のトレンドは明らかに"電気自動車"を軸に動き出している。


トヨタは冷徹に客観的動きを捕らえるのではなく、ハイブリッド関係の技術の優位性を生かしたいという願望を優先させているように見える。


もし冷徹に現状を受け入れるならば、トヨタのとるべき戦略は次のようになるべきである。


・(当面いかに小さい市場であっても)現在目の前で繰り広げられようとしている電気自動車市場で他を圧倒する地位を確保する。


そのことが結果的に、電気自動車の普及を早め、現在優位性を持つハイブリッド関係技術のスクラップ化を早めようとも、それを受け入れる覚悟をする。


これしかトヨタが世界トップの地位を維持する(可能かどうかは分からないが)方法はないだろう。


このままでは自動車業界は、(ゼロサムか縮小する市場規模での)ガラガラポンの戦国時代突入は避けられないだろう。