ある架空の国のお話である。
借金が1000兆円以上あり、人口1億2000万で割ると一人当たり800万以上である。一方役人は税金を天下り先の確保や無駄使いに費やし、しかもそこには本格的メスが入らない仕組みになっている。
グローバルな競争に耐えられる制度設計を中途半端で放置し、結果として一人当たりの生産性はあがらず、結果として非正規社員とフリーターの大量発生を生んだ。教育改革も的外れな施策ばかりで、失われた10年をさらに延長中である。
物価は上がっても賃金は増えない状況が続くことになる。そこに選挙が近づいてきた。選挙でおちればただの人であるから議員先生からは『(痛んでいる国民を税金で救おうという)ばら撒きの大合唱』が起こる。与党のA幹事長からは、『プライマリーバランス【要するにその年の税金の範囲内で実質予算を組むということ】の目標年次を先延ばしする』と言う威勢のよい発言も出てくる。
その国の最も危うい点は、指導者に(1)中長期的戦略の視点がかけていること。(2)いずれの戦略課題も対処の時間が迫っており、時間との戦いとなっていると言う自覚を欠くことである。
結果として、目先の対処療法のみしか出てこないことになる。右往左往する時間がないときに、右往左往すれば国を危うくすることとなる。
これは架空の国の出来事である。
戦略的に重視すべき内容は次回書きます。
しかも食糧自給率は40パーセントで、先進国中最低である。原油等エネルギー資源はほとんどない。そこに原油高、各種鉱物資源高、穀物高騰の波が襲った。