今年は「温暖化」を身近に感じる段階を飛ばして、多くの人が感覚的にも直接的脅威を感じ始める年である。
川の急激な増水【10分で130センチメートル】や下水工事関係者が相次いで水の犠牲になっている。原因は、これまでにない集中的豪雨のあったことと、これまでの経験則が通用しなくなったことである。
集中豪雨は結局は海水温の上昇と蒸発する水蒸気が増えたことが原因である。
個別の現象を温暖化が主要原因と断定するだけの根拠を示すことは困難であるが、温暖化を考慮しなければ十分な説明ができないのも事実である。
昨年は熱中症で18人がなくなった。7月の東京での熱中症発生は昨年の7.35倍の566人に上ると言う。大阪市で5倍、名古屋市で3.4倍、広島で2.6倍、北九州市で3.3倍と軒並み2倍を越えている。
子供を持つ親御さんは部活に注意すべきである。
神村学園元野球部員が練習中に熱中症で倒れ、低酸素脳症等の後遺症を患っているという。
5ヶ月間の入院後も足を引きずる、突然後ろにひっくり返るなどの症状がつづくという。1億740万円の賠償を求めて裁判が起こされた。
さらに愛媛では高2の男子が柔道の合宿中に熱中症で死亡したと報じられた。
部活では一般に、上下の関係が厳しく『がんばり』も求められる。少し気分が悪くなったぐらいで「休みます」とはいえないのが現状である。熱中症の恐ろしさもあまり社会的に認知されていない現状では、部活指導者にも認知されてはいないだろう。
とりあえずの対処療法は自分の身は自分で守るしかない。親子でじっくり話し合うべきだろう。経験則、従来の経験的知恵が通用しなくなるのは恐ろしいことである。ストレスを伴う気遣いが必要となる。
東京電力は新潟の原発が稼動していないため、今年の夏も東京では綱渡りの電力供給を行っている。クーラーが止まれば数百人の死者ではとどまらないだろう。EUでは2003年に3万5000人が熱中症で亡くなった。
東京を始めとする、日本の多くの都市では、停電とクーラーの故障を恐れながら、クーラーを生命維持装置として頼りにせざるを得ない夏の生活を強いられている。
温暖化恐怖元年