期待値が低かったと言えばそれまでだがいかにも迫力を欠くH総理らしいサミットではありました。
もっとも大きな特徴は、時間との戦いという切迫感に欠けるものだったということです。
IPCCのベストシナリオに従っても2度【産業革命前に比べて】を越えるという緊迫感がない。
そのシナリオでは遅くとも2015年には温暖化ガス排出のベクトルを下向きに変えなければならない(ピークアウト)。
2015年までにピークアウトするためにどんな制度設計が必要かが議論されなければならなかった。
EUも主戦場はアメリカ大統領が代わる1月以降と考え、このサミットはこれまでの枠組みの後退がなく、危機意識の共有がうたわれればよいと考えていたと思われる。
ただひとつの収穫がある。途上国がそろって「先進国は2020年までに25パーセントから40パーセントの削減をするべき」と公式に主張したことである。
これはIPCC報告の主張に沿ったものである。途上国がこぞってIPCC報告に沿った世界プランですすむべきと意思表示したのである。
これは明確に将来的な削減目標値受け入れの意思表示である。なぜマスコミや専門家(?)がこの点に注目しないのか不思議である。