「落日の東京」の続きをお休みして中国の今後を考えてみます。中国は10パーセント前後の成長をつづけて来たが、今年は8パーセントまで落ち込む見込みである。
中国のおかれている条件は、これまでの途上国が置かれた条件とは根本的に異なる点がある。それはエネルギー消費の絶対量の限界がすでに視野に入っているということである。
それは原油の枯渇の問題ではなく、「温暖化」によって使用可能なエネルギーの限界が見えてきたということである。現在の中国の車は約8000万台と言われる。もし中国が日本並みの普及率になれば8億台必要といわれる。これは現在の世界全体の車の台数に匹敵する。これだけの車を使えば地球がもたないことは議論の余地がない。
中国のインフレにも火がつきつつある。2月のインフレ率は前年同月比で8パーセントの増加である。しかもすでに複数の国で穀物輸出の規制ないし禁止措置を取り始めた。商社関係者のコメントでも今回の高騰した穀物価格は元に戻らないのではないかと指摘し始めている。
以前にも触れましたが2020年には世界の穀物流通量を中国一国で輸入する必要が出てくる(地球白書)。さらに中国の最終的な水がめであるヒマラヤの氷河(揚子江の水がめ)はIPCC予測によれば2035年には5分の1となる。
続きは次回