「食糧危機はやってくる!」(1)


まず中期的見通しはどうなっているか?


2010年 中国穀物輸入量は全世界の輸出量の半分に達する(中国農業省)


2020年 中国の穀物輸入量が現在の全世界の輸出量全体に達する(「地球白書」)


2025年 1億7500万トンの輸入量となり、現在の全世界の輸出量全体を占める。(中国当局)


 中国当局と「地球白書」に5年の開きはあるものの、2010年ごろから需給が逼迫するという見通しが共通認識であることがわかる。

 

 では需給が逼迫すれば供給が増えるのだろうか?結論から言えば供給は増えないないだろう。  その根拠は?


(1)1984年以来一人当たりの穀物生産量は下降トレンドに入った。

34.2kgから30.6kgへの減少


(2)一人当たりの灌漑面積は1978年以降減少トレンドに入った。


(3)一人当たり穀作耕地面積、0.24haから0.12haの減少。2050年には0.08haまで減少。


(4)米国、日本など先進国地域での小麦、米の単位収穫量が1983年以降頭打ち。


(5)海洋魚介類収穫量は1990年がピークで以後横ばい、ないし減少で、1999年には10パーセント減少。


(6)現在約10億人が栄養不良で体重不足。飢えと栄養不足での年間の死亡者数約600万人


以上主に「地球白書」に基づく数値である。つづきは次回に。