A4「民主党の温暖化対応はピントがずれている」
民主党は2020年までに温暖化ガスの20パーセント削減を掲げている。COP13でEUによって提案された数値は、2020年までに25から40パーセントの削減である。
民主党はEU提案の下限にも達しない数値目標を掲げているわけである。
自民党もごく近い将来環境立国宣言と2020年までの削減数値目標を、福田政権の目玉として発表するはずである。その数値は20パーセントを下回るとは考えられない。
民主党が温暖化でリーダーシップをとるつもりがあれば、早急に数値目標を再検討すべきである。
なおEUの提案はIPCCの示す六つのシナリオのベストシナリオに沿った数値である。
ベストシナリオでも2度を超えて2,4度になる以上、人類にとってそのベストシナリオしか選択肢はないからである。
以前にも触れたことであるが、自民党は排出権取引と環境税に反対するという化石的態度をとりつずけている。一方EUは車の燃費規制でも日本以上に厳しい基準を設定した。グローバルスタンダード作りにまい進しているのである。
このまま進めば日本は2012年までの外国から1億トンの排出権を買ってこなければならない。安定した大口買い手として日本が存在するわけである。排出権の相場は日本が買いつづける以上、高値を更新していく。
日本は自ら価格を吊り上げて2012年分だけで数千億を失うのである。2012年以降は兆単位の購入の可能性もある。
その分のお金を自然エネルギー開発や環境対応資金として使えば、日本の環境産業育成のきっかけとなるであろう。このままではそれらのお金をどぶに捨てつづけるのである。
政府や民主党に温暖化人材はいないのだろうか。